猪苗代と磐梯山

 昨日の講演が遅くなったので、会津に泊まることにしました。しかし、会津若松の宿は、土曜日ということもあって、なかなかいい宿がありませんでした。そこで、猪苗代に泊まることにしました。駅からのタクシーで数分のところでしたが、数メートル先も見えない濃霧の中を走ったので、ずいぶんと山の中まで来たという感じでした。濃霧だけでなく、雷も鳴っていました。タクシーの運転手さんは、「最近、どうも、変な天気ですね。」と、声をかけてきました。着いた宿の部屋はとてもこぎれいで、なんと、部屋の中に囲炉裏がありました。もちろん、今日は使えないのですが、囲炉裏のある部屋に泊まったのははじめてです。そんな部屋で今朝目覚めて、部屋の窓の障子を開けて見ると、空は青空で、目の前に猪苗代湖が広がっています。
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写真を撮ろうと思ったのですが、少し雲があったので、もう少し晴れてからにしようと思っていたら、みるみる雲が広がり、薄暗くなってきました。そのうちに雪が降り始め、吹雪のような降りです。宿の人たちが、雪だ雪だと騒いでいるうちに、頭の上が明るくなり、今度は、また霧が広がり始めました。それほど山の中ではないのに、次々に変わる天気に驚いていると、テレビでは、竜巻のニュースをやっています。昨日の食の問題ではありませんが、もう一度、いろいろな生活を見直していく時代かもしれません。いじめにしても、校長が謝ったからといって、文科省が調べさせてみたところで、連鎖的に起きてきています。「裕福」になった代償を払わされ始めているのでしょうね。
猪苗代という名は、その字を見ても面白いですが、そのいわれははっきりしていません。字のとおり、磐椅明神が昔、野猪に苗代を耕作させたのでそう呼ぶようになったという説や、イナワシロはアイヌ語だという説などがあります。しかし、稲作農業と深い関わりがあったことだけは確かなようです。いまから1万年前頃にはすでに湖畔には先住民が住んでいたと想像されています。猪苗代湖での魚介類や山奥の渓流にも魚影が多く、狩猟は広大な山麓を中心にして行われ、谷間に追い落とす巻狩りや湖沼に追い込むなどの方法で動物を捕獲し、食肉や衣服に利用したものと思われます。自然豊かな原始時代にあっても磐梯山周辺は格別に食料獲得が容易だったのでしょう。広い山麓を提供している磐梯山は、天高くそびえ立つ岩(磐)のはしご(橋)にたとえられ「いわはし山」と呼ばれていました。
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また、宝の山という別名もあります。この山を歌った民謡の、このフレーズを思い出します。「小原庄助さん なんで身上つぶした 朝寝 朝酒 朝湯が大好きで それで身上つぶした もっともだ もっともだ」この庄助さんは、どんな人かはっきりしませんが、朝湯はともかく、朝寝と朝酒で身上つぶしたのではなく、体を壊した気がします。今の子どもにたとえるならば、土、日、ハッピーマンデーは、「朝寝、朝ファストフード」で、体を壊したということになるでしょう。土、日に、学校が休みになって、ゆとりがなくなっただけでなく、子どもたちの生活が壊れた気がします。理想のように、休みの日に家族で博物館などに出かけるどころか、前日は遅くまで起きていて、休みの日は、遅くまで寝ているような生活リズムが乱れていることが多い気がします。日曜礼拝がある欧米と同様、休みの日に、子どもを受け入れる社会システムが必要でしょうね。

猪苗代と磐梯山” への4件のコメント

  1. 今世の中で起きている様々な問題は過去の私たちの行動の結果だと思います。確かにある面では裕福になったかもしれませんが、本当の意味で裕福とはいえない状態だと思います。生活や行動を変えなければ今後もっとひどくなってしまうような気がします。
    藤森先生が言われるように子どもたちの生活は壊れてきているんでしょうね。立て直すためには大人が上手な休みの過ごし方を見せてあげる必要があるのではと思います。休みの過ごし方が下手な私は特にそう思います。

  2. 長崎の柿田です。
    アメリカに住んでいたころ、日曜礼拝に参加していました。
    アメリカでは、金曜日の仕事が終わってから土曜日は活動(あそびや地域活動)の日、日曜日の朝は礼拝で午後は家の掃除や月曜からの仕事の準備をするというのが、一般的な家庭の日課でした。日本に住んでる今は毎日が追われている気がします。余裕が持ちにくいですよね。大人が気持ちの余裕を持つことが、もっと子ども達また他人にもやさしくしてあげることが出来るように思います。余裕の持てる世の中にしたいですね。

  3. ホント、日本人、最近、めっきり疲れてます。
    余裕が持ちにくいですね。
    タフな私もクタクタです。
    先日、親子で博物館に恐竜を見に行きました。
    久しぶりにゆったりとした時間を過ごしましたが、次の日まで疲れが残る始末です・・・。
    今のところ、お盆とお正月はゆっくり温泉旅行というのが楢崎家若夫婦の定番なのですが(息子が温泉好きなため)、それもいつまで続けられるやら・・・。
    切羽詰った現代社会で、やさしい人間を作り出すことはかなり難しいことですね。日本人は、確かにお金や物には余裕がありますが、お金や物では精神的に何も満たされることはないということに、そろそろ気づかないといけませんね。

  4. 高校の修学旅行先が裏磐梯と会津若松でした。福島駅から観光バスで吾妻山麓を経て目的地に向かうコースでした。ちょうど6月末の梅雨の頃で一面霧の中をバスは恐る恐る進みます。窓外は霧霧霧。岩手の高校の修学旅行が何故山の中を走るコースを取るのか?とても疑問に思いながら参加していました。その後大学時代も会津には1,2度足を運びました。磐梯山を眺めたり猪苗代湖湖畔のさざ波を見たり、とても気持ちよかったですね。岩手に住む私より東京に住む藤森先生のほうが雪を既に経験されている、というのも何だか妙な感じがします。
    「ゆとり教育でゆとりがなくなった」と仰られた藤森先生の言葉が今も耳に残っています。「ゆとり」ということの意味を知らない私たち大人が「ゆとり教育」などと言って子どもたちを窮地に追い込んでいる現実、なんとかしなければなりません。かと言って、それ以前の教育スタイルには戻れないはずです。これからは「見守る教育」の時代です。

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