22日の日記

 今日、朝起きてあせりました。「今日は、なにを話そうか。」と。しかし、よく考えてみると、今日は、日曜日です。昨日は、夕方まで講演があって、夜、市内の若手の園長3人で夕食を食べたので、もう1泊したのです。私は、基本的には、どんなに忙しくても、できる限り日曜日は仕事しないようにしています。そして、日曜日には、妻とあちらこちら歩き回ることにしています。それは、いろいろなことを知りたいと同時に、普段の運動不足を解消するためと、下半身の運動をすることによって、前頭葉の働きを衰えさせないようにして、認知症にならないようということこと、つまりぼけ防止です。こんなことを言うのは、どうも最近、講演の中で、脳に関しての話が多くなったからかもしれません。というわけで、今日は高知で目ざめましたが、飛行機の出発時刻まで、いろいろなところに連れて行ってもらいました。
まず、宿泊したホテルの前の通りは、朝からたいそうな賑わいです。それは、日曜市が開かれているからです。
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高知市の街路市は、遠く藩政時代の元禄3年(約300年前)には既にあったといわれ、月曜日以外は年中市内のあちらこちらで市が開かれているそうです。その中で、特に高知城追手門から続く追手筋で開かれる日曜市は街路の両側にその延長1Kmに及び、野菜、日用品はもとより古着、骨とう、植木、庭石などが並んでいます。たぶん、本来はそこで土佐弁のやりとりでにぎわっていたのでしょうが、最近は、観光客もたくさん訪れています。昔ながらのショッピングに人気が高い。全国で朝市が開かれているところがありますが、ここ高知のように終日市が立つというのは珍しいそうです。店が並ぶ場所も工夫されていて、普段は、ヤシ並木の木陰が続く分離帯の両側に2車線道路が走っている道を、当日は、片側だけにして、片方の2車線道路に約650店並びます。
そのあと、市内が一望できる五台山に登りました。(車で)
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そこには、行基が開基し、文殊菩薩をまつった竹林寺(第31番霊場)があります。
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幕末のころ、この竹林寺の僧「純信」が規律を破り、はりまや橋の小間物屋で、思いをよせていた「お馬」にかんざしを買ったことがうわさとなり、他国へ駆け落ちしましたが、すぐ土佐へ連れ戻されました。その後二人は引き裂かれ、悲しい運命をたどります。現在土佐で唄われている「よさこい節」は、昔から歌い継がれてきた土佐の民謡よさこい節にこの恋物語を組み込んだものです。
 また、この五台山には、高知県出身の牧野富太郎博士の功績を記念してつくられた自然公園のような「牧野植物園」があります。
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 私は、たぶん、子ども用に書かれた図鑑だと思いますが、愛用していた図鑑に「牧野植物図鑑」があり、私の園に近くの首都大学(以前の都立大)に牧野標本館があると知って、見に行ったことがあります。とても尊敬している人なので、園内に平成11年にオープンした「牧野富太郎記念館」は、とても興味を持ってみることができました。記念館の建物は、建築家・内藤廣氏の設計によるだそうで、木の温もりを生かした内部は、入園者を優しく包み込み、自らを「草木の精」と呼んだ牧野富太郎に相応しい空間を作りだしています。さらに、景観に配慮した環境保全型建築の方向性を示す優れた建築物として全国的な評価を受けました。あわただしい講演のあとの、ほっとしたひと時でした。

22日の日記” への5件のコメント

  1. 大分・高知、お疲れ様でした、と通常は労いの言葉を申し上げるところですが、ブログを拝見していると、お疲れどころか、とても楽しんで講演、園内研修、職員さんたちとのお話し合いをしている様子が伺われます。どうやら、お疲れ様は楽しんでいらっしゃる藤森先生に失礼であることがわかりました。楽しそうな講演旅行で良かったですね。
    牧野富太郎博士の植物園が高知にあることを始めて知りました。北海道大学の植物園に訪れたことがありますが、博士の植物園もさぞかし、と推察されます。はりまや橋の「お坊さん」のお寺も紹介されておりました。よさこい節が身近に感じられます。
    今回の講演旅行、お疲れさま・・・、おっと、そうではなく、楽しく旅行で良かったと思います。次回はどちらで講演でしょうか?次回、講演先からのブログを楽しみにしております。

  2. 草花を見ると本当に心が落ち着きますね。自分は何故か牧野植物園に行くときはいつも二日酔いで体がだるい時で、日頃の生活の乱れに反省しきりです。
    高知というと海をイメージされるかと思いますが、日本一の森林県です。車で少し郊外に向けて走るとまだまだきれいな川や自然がたくさん残っていて、空気もいいので、ウォーキングを好まれる方には最適だと思います。自分も夜の街ばかり歩き回らずにもっと昼間自然の中を歩くようにしないと。
    これからも高知に来られる機会を増やして、是非又いろいろな所を見て頂ければと思っています。

  3. このブログでいろんな土地の紹介をしてもらえるので、いろんな土地に興味がわきます。このブログに刺激され、以前よりいろんなところに出かけることが多くなりました。
    toshi123さんと同じく、藤森先生が講演先での様々な出来事を楽しんでおられるんだなあと感じました。日曜日の過ごし方も含め、藤森先生のパワーの源が少し分かったような気がします。楽しむことを忘れてはいけないと思いました。

  4. 藤森先生の日曜日の過ごし方を聞いて、こちらまでなんだか身体が健康的になるような感覚になりました。限りある時間を有効に、楽しく過ごしておられる姿に私も刺激されています。講演先での藤森先生の行動にもそれが表れておられますね。私もいろいろなことに興味を持って、常に心を曇らさずにあらゆることを楽しんでいきたいと思います。牧野富太郎さんのことは知りませんでしたが、牧野さんもまた自分の好きな植物の世界をしっかり楽しんだ方なのかもしれませんね。好きなことを好きなだけ調べる、そんな好きなものが見つかることもまた幸せなことですね。

  5. 1kmにもおよぶ朝市というのも迫力がありますね。朝からということで、その場で発する活気が、その日の活力にもなっていきそうな賑わいを想像させます。また、牧野富太郎記念館を調べてみると、「牧野富太郎記念館は、サスティナビリティー(持続性)という考え方がひとつのテーマになっています。自然と人間が共生している仕組みを壊さず持続させていくための工夫が構造や設備などに生かされています」とも書かれていました。非常に面白そうなところですね。個々の様々な作品展というのもいいですが、個人名が入ったその人の生き方が感じられる記念館というのは、独特な興味をそそります。最近は、安藤百福氏の思考が展示された、横浜にある「カップヌードルミュージアム」が気になります。

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