名画盗難

 美術館めぐりも、世界となるとスケールが違います。行ったことがある中で印象に残っている美術館というと、なんといっても、ダビンチ・コードでもまたまた有名になった「ルーヴル美術館」。アメリカでは、「メトロポリタン美術館」。思ったより作品数が少なかったのは、イタリアの「フィレンツェ、ウフィッツィ美術館」。それぞれの時代の作品を所蔵している美術館が並んでいるドイツミュンヘンの「アルテ・ピナコテーク」「ノイエ・ピナコテーク」「モダン・ピナコテーク」です。個人の美術館としては、アムステルダム、国立ゴッホ美術館が、やはりよかったですね。有名な「ひまわり」は、世界中に何点かあります。
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 日本でも、損保ジャパン東郷青児美術館にあり、安田火災海上が五十三億円の購入した絵として有名ですが、本物かどうか言われていますが、他にミュンヘンのノイエ・ピナコテークとか、ゴッホ美術館の「ひまわり」は、確かでしょうね。また、この美術館の特別展会場としての新館は、日本人建築家、黒川紀章の設計によります。もうひとつ印象に残っている美術館は、ノルウェーのオスロにあるムンク美術館です。
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 ムンクといえば、「叫び」が有名ですが、この絵が、2004年8月に武装し覆面をした男らが美術館に押し入り強奪されました。しかし、警察当局が8月31日に無事回収されました。盗まれたムンクの代表2作品「叫び」と「マドンナ」が先日の26日、発見後初めて同美術館で報道陣に公開されたという記事が載っていました。「叫び」は絵の一角が損傷、「マドンナ」はキャンバスの2カ所に約2.5センチの裂け目があるなど、両作品とも強奪の傷跡があるそうですが、美術館によると、修復可能だそうです。よかったですね。ムンクの代名詞ともなっている「叫び」という作品は、その遠近法を強調した構図、血のような空の色、フィヨルドの不気味な形、極度にデフォルメされた人物など、独創的で秀逸な作品であり、中学の頃、教科書で初めてこの絵を見たときの衝撃は、いまだ忘れることは出来ません。ただ、そのときは、なんだか不気味だという印象でしたが。ムンクは、ある日、フィヨルドの近くを歩いている時に「自然をつらぬく、けたたましい、終わりのない叫びを聞いた」と言っており、その経験を絵画化したものだそうです。 自己の個人的体験に基づく「愛」「死」「不安」を芸術表現に昇華し、世紀末の人々の孤独や不安を表現したということで、評価されています。「ひまわり」同様、「叫び」も4点制作され、ムンク美術館に2点所蔵されています。絵画の盗難といえば、「モナリザ盗難」が有名です。1911年8月22日、観覧に来た人が気付いて美術館の係員に通報しますが、最初は「スタジオにでも行ってるんでしょう」などという対応。本当に無くなっていることが分かって大騒ぎになるまでかなりの時間がかかりました。国宝級の盗難とあって、大規模な捜査線が引かれました。「モナリザ」が発見されたのはフィレンツェで、犯人はイタリア出身の木工大工で、ルーヴル美術館の絵画の保護ガラスをはめる工事をしていた男でした。彼は「フランスに奪われたイタリアの宝をイタリアに連れ戻したのだ」と供述しました。日本でも、1970年、倉敷市の大原美術館で、ルオーなどの名画5点(約一億八千万円相当)が盗まれ、72年に犯行グループ5人が逮捕されました。どれも、小説になっていますが、名画盗難というと、なんだか、探偵もののにおいがしますが、大切な宝ですので、あって欲しくはありませんね。