自然の脅威

昨日の土曜日に、福岡で研修会があり参加をしました。しかし、今日は、大型台風が九州に近づき、予定を変更して、昼前に飛行機から新幹線に切り替え、無事に帰ることができました。案の定、登場予定の飛行機の便は、欠航になりました。よく、日本に上陸しますね。日本に上陸したり、接近したりする台風がデータ的にも増えているようです。1976年から1980年の間の5年間では、上陸回数は11回だったのが、2001年から2005年の間では、20回あるそうです。接近した回数も、49回から67回に増えているようです。
「記録的な猛暑」「記録的な豪雨」「気象庁始まって以来の記録」「観察史上初めての」こんな言葉が気象情報ではよく流れます。そんなに、毎年記録を更新しているのでしょうか。こんな異常気象になんだか、寒気を覚えます。そして、それに慣れていく人々を見ると、心配になります。本当に、異常気象は起きているのでしょうか。しかし、数字で見たり、発表を聞くと、確かに自然現象に異変が少しずつ起きてきている気がします。これは、日本列島だけでなく、世界規模でもあるようです。たとえば、「記録的な豪雨」というところで見ると、1時間の雨量が50ミリ以上を「非常に激しい雨」と言うようですが、この量を降った回数は、1976年から1985年までの10年間の平均は、年209.0回だそうです。それが、1996年から2005年までの10年間では、289.8回に跳ね上がるのだそうです。そして、1時間に80ミリ以上の降水量のときを「猛烈な雨」といいますが、これになると、12.5回から21.5回と72%も増えているのだそうです。1時間あたりの降雨量だけでなく、1日あたりの降雨量でも、200ミリ以上あった回数も、162.7回から、239.0回へ、400ミリ以上という危険な降雨量は、6.3回から14.9回へと2.4倍になっているそうです。その原因は、上陸、接近した台風の回数が増えたこともありますが、今年は、梅雨のころも異常な豪雨がありました。また、冬は冬で、最近記録的な豪雪に見舞われることもしばしばあります。これらは、「自然の脅威」といわれますし、「自然を征服することはできない」というように、仕方ないかのように言われます。確かに、人間では、大自然の営みをコントロールするのは、難しいでしょう。しかし、これらの現象は、どうも、純粋な自然界の営みではなく、人間が引き起こしている部分が多くあるようです。となると、今後、ますます記録は更新されていくでしょう。この現象は、気象上記録を更新していくだけならまだいいのですが、実は、被害に影響するのです。たとえば、台風などの風水害や雪害による死者の数が、10年前の1994年には、36人で、その後この数を下回った年はないそうです。なんと、台風の上陸回数が観測史上最多の2004年には、259人も亡くなっています。この都市の水害による被害総額も2兆138億円と統計開始以来最悪の記録だったそうです。このような被害の拡大に向けて消防庁が今年の5月に「風水害対策の強化について」という通知を各都道府県に対して出しました。そこには、「避難体制の整備」「初動体制の確立」「防災知識の普及啓発」といった項目が並んでいます。保育園では、毎月1回以上は、避難訓練、消火訓練、通報訓練、そして、年1回広域避難訓練、引渡し訓練が義務付けられています。これは、風水害に対してというよりも、主に火災や地震に対してですが、やはり、きちんと避難訓練をやることが必要だと思います。そして、年1回は、給食に「すいとん」を食べ、隔年で、保存用パンと、飲料水を配っています。自然のことだからどうしようもないといわずに、日ごろからの意識が大切でしょうね。