ラジオ体操

 最近は、早まっているところもあるようですが、東京では、8月31日で夏休みが終わります。今日、明日は夏休みの宿題の追い上げで大変でした。最近は、あまり宿題が多くなくなりましたが、かつては、夏休み帳を始め、絵日記、昆虫採集、植物採集、朝顔の観察、天気調べ、写生、ずいぶんといろいろあったものです。しかも、さかのぼれないものもあって、あせったものでした。夏休み帳は後でまとめてやってもいいのですが、各ページに日付と、天気、気温を書く欄があって、気象庁に問い合わせたりしました。
 もうひとつ、夏休みといえば、「ラジオ体操」がありました。私が小学生のときは、近くの鳥越神社の境内で行われていました。スタンプを押してもらう紙を首からぶら下げて、毎朝通ったものでした。今は、近くの小学校では、夏休みの最後の1週間だけしかしませんが、昔は、夏休み中、ずっと行っていました。全部押してもらいたくて、夏にどこにも出かけたくなかったほどです。どうしても、田舎に出かけなければならないときは、留守の間、判を押してもらうのを人に頼んで出かけました。ずいぶんとまじめだった気がしますが、ほかにあまり楽しみがなかったからかもしれません。
 私が、隣の市で子ども会を父親たちと立ち上げたとき、父親たちで交代して、毎日ラジオ体操をしていました。しかし、近くの公園でやっていたら、朝早くから音がうるさいと苦情が来たので、ラジオを真ん中に囲んで、小さい音で丸くなってしたものでした。しかし、参加者が、子どもたちだけでなくお年寄りも含めて次第に増えていったので、もっと大きい公園でやることにしました。そして、その輪が広がり、そこに参加していたお年寄りからの提案で、夏の間だけでなく、1年中、毎日やりたいということになり、毎日になり、あの、巡回してくるラジオ体操の収録をしたこともありました。その地では、今はどうしているのでしょうか。簡易保険加入者協会で平成16年に行った調査では、全国の小学校におけるラジオ体操実施率は76.4パーセントで、現在でもかなり多くの小学校でラジオ体操が実施されているようです。また、児童が小学校以外でもラジオ体操を行う機会がある、と回答した小学校は83.3パーセントにも達しているようで、小学校の内外どちらにもラジオ体操をする機会がない児童は3.4パーセントに過ぎないようです。ですから、何かというとラジオ体操をしてもほとんど知っているのですね。 
 昭和3年11月に、逓信省簡易保険局が昭和天皇ご即位の大礼を記念し、「国民保健体操」という名称で旧ラジオ体操第一が制定され、NHKの電波にのって放送開始されました。昭和5年に万世橋警察署の巡査が地域の住民を集め、全国に先がけて近くの公園で早起きラジオ体操会を始めました。この公園は、JR秋葉原駅から近い東京都千代田区神田佐久間町にある「佐久間公園」で、ここにはこれを記念して「ラジオ体操発祥の地」と刻まれた石碑と、体操の各動作をあらわしたレリーフ、その由来が記されています。江戸時代、この佐久間町界隈には町人地と武家の屋敷地とが混在していました。「佐久間町」の名前の由来は、佐久間平八という材木商が住んでいたことに由来するそうです。また、万世橋は、東京最古の石橋が架けられた時に、時の大久保東京府知事が「万世不朽の橋」と称え万世橋(よろずばし)と命名したのが、いつのころか人々がこの橋を「まんせいばし」呼ぶようになったそうです。
mansebashi.JPG万世橋