暑さ

いよいよ、高校野球も大詰めですね。今年は、東京勢が強いようです。この高校野球は、春夏行われますが、夏は、応援が暑くて大変でしょうね。甲子園球場は、一塁側が西で、三塁側が東にあります。ですから、朝は一塁側の日射しが強く、昼過ぎになると反対の三塁側の日射しが強くなります。実際にベンチの気温を測ったそうですが、やはり午前中は一塁ベンチが暑く、午後は三塁ベンチの方の気温が高くなったそうです。どのくらいの差があるのでしょうか。また、きっと、その日の気温よりは、ベンチは何度か高いでしょうね。何回かブログでその活動を紹介しましたが、八王子保育研究会で、いろいろなところの気温を測ってみて、その差がどのくらいあるかを調べたことがありました。たとえば、子どもと手をつないで外を歩くときに、大人の顔のあたりの温度と、子どもの顔のあたりの温度差を見ました。それから、そのときのベビーカーの中の温度も測ってみました。実は、アスファルトの上は、大人が体感する以上に熱くて、50℃?60℃近くにまでなるそうです。プールサイドなどを裸足で歩くと、熱くて歩けないほどです。その熱を子どもは、より近くで影響を受けているのです。いわゆる、地面からの反射熱は、地面からの距離が近いほど強いのは当然ですね。まして、ベビーカーの中は、とても高くなっているはずです。海辺で、パラソルなどで日陰を作って直射日光をさえぎっても、照り返しによる反射熱で、かなり熱くなってしまうのと同じです。
また、都市部の気温は年々上がり続けています。等温線をひくと都市の中心部に行くほど気温が高く、まるで都市の中心に熱い島があるような分布になるために「ヒートアイランド」といわれています。東京だけでなく、世界の各都市に見られる現象で、人が作り出した気候です。一面のアスファルトやコンクリートは、熱をため込み、暑さをしのぐクーラーから出る熱風が、更に気温を上昇させるという悪循環を引き起こしているのです。また、コンクリートは、昼間の熱を溜め込んで、夜になって放出しますから、昼間の気温が上がるだけではなく、夜間の気温も下がりにくくなります。郊外ではたくさんの木々が熱を吸収してくれますが、都市の緑は公園に残された程度で、街を冷やす効果はほとんどありません。どうしたら、この悪循環から抜け出すことができるのか、ということで、さまざまな提案がされています。有名なところでは、地域ぐるみで、打ち水をするというところがあります。他に、ベランダや窓辺に、つる性の植物を這わせた「緑のカーテン」をほどこす方法があります。「緑のカーテン」は直射日光を最大8割カットする上に、外からくる反射熱もシャットアウトします。その上、植物は「蒸散作用」によって周りの熱を奪い気温上昇を和らげる効果もあるのです。30℃を超える真夏日でも、部屋の温度を最大で5度程度低く抑えることができるため、これをしているマンションではクーラーに頼らない生活を送る人達が増えているそうです。更に、小学校でも緑のカーテンを導入したところ、「クーラーのない教室でも涼しく授業に集中できる」と大好評だそうです。
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 園舎内の緑
また、住宅地の真ん中に手作りの菜園を作り、街の中に涼しい風を吹かせようという実践もされています。調査では、菜園の中は常に1℃?3℃周囲よりも気温が低く、30℃を超える真夏日でも涼風が吹き抜けるそうで、更に、菜園で作られた冷気は風下の住宅地にも流れ、ヒートアイランドを緩和する効果があることが明らかになっています。やはり、緑はたいしたものですね。