激辛

 8月8日の日経スペシャル「ガイアの夜明け」で、「“韓流”ビジネス 日本上陸 ?ヨン様を超えろ!韓国企業の挑戦?」というテーマが放送されていました。世界を目指す韓国企業にとって、隣国の巨大市場・ニッポンは避けて通れない国なのです。番組の中で、ひとつは、「美肌の国のトップメーカーが日本デビュー」ということで、韓国最大手の化粧品メーカー「アモーレパシフィック」がこの夏、日本市場にデビューを果たした特集です。もうひとつは、 韓国で、145店舗チェーン展開している大人気の激辛料理店「ホーンチョ・ぶるだっく」の日本進出です。目指すのは「辛い味の世界化」だそうですが、そういえば、1986年(昭和61年)に、「激辛ブーム」がありました。当時の流行は、「ダイアナ妃フィーバー」「テレホンカード」「新人類」「おニャン子クラブ」そして、「激辛ブーム」です。これは、カレーだけではなく、ラーメン、お菓子、清涼飲料など、あらゆる食品に激辛をうたった製品が販売されました。この「激辛」という言葉は、煎餅屋「淡平」の社長さんが造った、一味唐辛子がびっしりまぶしてある「特辛子煎餅」が ブームの原点のようです。したがって、激辛ブームの立役者ともいわれています。この「激辛」で、流行語大賞も受賞しています。スナック菓子では、湖池屋の「カラムーチョ」も、激辛ブームの火付け役となります。ラーメンでも、「カラメンテ」「カライジャン」といった辛口ラーメンをはじめ、神田淡平の「辛口せんべい」、激辛ガムなど、さまざまな激辛商品が登場しました。そして、2004年の夏の記録的な暑さのおかげで、また激辛ブームがきます。そのときに急上昇した食材が、世界で一番辛い唐辛子「ハバネロ」です。このハバネロは、米が原産のタバスコで、ソースのおよそ10倍、赤唐辛子の20倍の辛さで、ギネスブックも世界一の辛さを認めています。これを材料に使ったスナック菓子「暴君ハバネロ」や「暴君ハバネロ激辛焼そば」などが当たりました。しかし、私は、唐辛子系の辛いものが苦手です。ですから、熱いそばには、七味唐辛子はかけませんし、四川風坦々麺もあまり食べません。(キムチや辛子明太子などはすきなのですが)同時に、熱いものが苦手です。ですから、熱いトムヤンクンなどは、食べたときに死ぬかと思いました。いわゆる「猫舌」です。熱い駅そばを食べると、時間がかかってしまって、何台も電車を乗り過ごしてしまいます。この猫舌は、どうも隔世遺伝のようです。私の祖父はうどんが好きで、よく家で母に手打ちうどんを打たせていましたが、食べるときは、非常に熱くしたうどんをめいめい膳に乗せ、その脇に、それをさますための団扇を置いておかないと怒ったそうです。それなら、さまして出せばいいのにと思いますが、それではだめだそうです。熱いものを、自分で程よくさまして食べるのが通だそうです。わがままですね。そういえば、いつも、毒見役が先に毒見をして、時間がたってさめたものをいつも食べていた殿様は、猫舌だったようです。目黒で初めて焼きたての秋刀魚を食べて美味しかったので、「さんまは目黒にかぎるゾョ」と言った寄席話は有名ですね。私は、辛いものだけでなく、下町の銭湯に浸かって育ったわりには、熱い風呂が苦手です。温泉地へ行って、その湯がぬるいとうれしくなります。きっと、辛いものが苦手な人は、おおむね猫舌で、ぬる湯好きであるという関係があると思っています。NHKテレビで以前、その関係を実験していた気がします。「猫舌の長風呂入り」という言葉があるように、「ぬる湯好き」を「猫舌」と表現しています。他の人は、どうなのでしょうか。