帰省

 今日の朝のNHKニュースで「お盆の帰省ラッシュ ピークに」という内容が放送されていました。保育園というところは、休みが日曜、祝祭日、年末年始休暇以外はないので、お盆休みという感覚がありません。逆に、その時期は登園する子どもが減るので、お盆というと、ゆったりと、少ない人数で日を過ごすというイメージです。また、職員も若い人が多いので、何も混雑の、費用が高いお盆にどこか行くというより、それを避けて休みを取ります。私自身も、今は我が子が大きくなったので、何も混雑している夏にどこかに行くということはありません。そんなわけで、最近、ニュースで帰省ラッシュといわれても実感がありませんでした。ところが、昨日、上田に来るために長野新幹線に乗ったのですが、自由席の車両は、着く列車ごとに乗り切れない人が出るほど大混雑でした。ホームにも、小さい子どもを連れた家族であふれかえっていました。改めてNHKニュースの「JR各社によりますと東京から各地に向かう東海道・山陽新幹線や東北、秋田、山形の各新幹線は終日、ほとんどの列車が予約でほぼ満席となっています。」が実感できました。
 「帰省」という言葉になぜ、「省」という字を使っているのか不思議に思いました。「省」という字を「しょう」と読む場合は、主に行政機関をさす場合です。また、「せい」と読む場合は、自ら反省するような意味に使われます。辞書を引いてみると、「省する(せいする)」という意味に二つあって、ひとつは、「反省する」ですが、もうひとつに「親の安否をたずねる。見舞う。」というのがあります。ということで、「帰省」という語源は、「故郷に帰って親の安否を気遣う」という唐の詩人、朱慶余の漢詩が出典だそうです。単に故郷に帰る場合には、帰省ではなく、薮入りとか、里帰りとかの言葉が使われていました。それが、経済の高度成長にともなって、高等教育の大衆化に伴う進学機会の増大や、就労場所の都市への集中が進み、地方から都市への人口の流入が促進され、そんな都市圏に在住している人が、年末年始やゴールデンウィークやお盆などに出身地である地方などに一時帰ることも、帰省というようになったのです。
 インターネットポータルサイト「goo」で検索されたキーワードの検索回数の7月ランキング1位は、夏の行楽シーズン、帰省を前に鉄道の運行情報やきっぷをネット上で入手するためか「JR」が1位だったそうです。そのほかに、この季節ならではのキーワードとしては、「高速バス」(15位)、「新幹線」(30位)などの移動手段や、「じゃらん」(10位)、「JTB」(13位)といった旅の情報を探すためのキーワードが多く検索されているようです。また、季節の定番キーワード、「高校野球」(7位)、「花火大会」(11位)、「自由研究」(31位)も夏休みらしいですね。
 今月、明治安田生命保険相互会社が、夏に関するアンケート調査を実施しました。それによると、夏休み平均日数は6.3日。会社員・公務員では5.4日だそうです。学生は38.2 日だそうで、うらやましいですね。しかし、自営業・自由業の方は、休み無しの方が38.6%もいます。また、帰省の費用平均は4万4千円。10世帯に1世帯が10万円以上の出費だそうです。「夏休みの過ごし方」では、理想・現実ともにトップは「自宅でゆっくり」だそうです。 帰省の楽しみの第1位は、「両親兄弟の笑顔」です。上田駅の改札口で、駆け寄ってきた孫をうれしそうな顔で抱き上げ、「よう来た、よう来た」と孫に何度も頬ずりしている祖父母を見ると、混んでいても帰省っていいなあと思います。