園庭の野菜の花

 私は、園庭を歩くのが好きです。いろいろな花が咲いているからです。先日は、大きなハスの花を見ましたし、一昨日は、へくそかずらという野草も見ることができました。園庭には、ブログの材料がたくさんあります。今日は、園庭にある菜園で咲いている野菜の花を紹介します。野菜は、最近その花を食べることもありますが、多くは、その実を食べるために栽培するものです。ですから、花は、その実を結ぶためにあるものであり、観賞用ではありません。しかし、そんな野菜の花ですがよく見ると結構美しいものです。
形のかわいらしさといい、色の美しさでいうと私は、「ナス」の花が好きです。ナスは子どもにとって好き嫌いが多い野菜ですが、ナスの味噌汁や冷たく冷やした焼きナスは美味しいですね。また、ナスは、夏にとれる野菜で夏の実から、成す、生すにつながり「茄子は成すに通じる」ことから縁起物としてあつかわれました。ですから、お正月の縁起のいい初夢として「一富士、ニ鷹、三茄子(イチフジ、ニタカ、サンナスビ)」といわれています。日本へは、中国から渡来し、すでに奈良時代には栽培されてい手、とても古い野菜です。当時の「正倉院方書」に、なすを献上したという記録があります。また、「なす」というよび名は宮中の女房言葉からきたもので、初めは「奈須比」とよばれていました。ナスにはいろいろな種類がありますが、それは大きさもありますが、主に形が違います。主な形は、「なすび型」といわれる形で、英語でエッグプラント(卵植物)、ドイツ語でアイエル・アプフェル(卵形りんご)といいます。また、ナスは一年中ありますが、本来の旬は9月から11月ですが、特に花が咲いた後、実が大きくなる時期の陽当たりで品質が決まってしまうので、 晴天の多い夏から秋に育ったナスが一番おいしく育ちます。しかし、「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざがありますが、これは「おいしい秋ナスは嫁なんかには食べさせられない」という嫁いびりの言葉ととられがちですが、そうではなく、夏野菜であるなすは、食べると体を冷やす作用があるので、妊婦の体には良くないといういたわりの言葉なのです。
そのほかにも、ナス科の花はみなきれいです。とりわけオクラの花は意外ですが、大きく、立派な花を咲かせます。
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   ナスとオクラ
 また、北海道の風景であるジャガイモも立派なナス科の野菜です。しかし,ジャガイモは花のあとに実は付けません。食べている部分は、地下にありますが、根の部分ではなく地下茎です。
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    昨年行った北海道の一面のジャガイモ畑
 トマトやピーマンもナス科です。とても小さく、一見冴えないのですが、よく見ると、かわいらしい形をしています。
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    ミニトマトとピーマン
きゅうりはウリ科の一年草の野菜です。 江戸時代には苦味が強かったようで、貝原益軒は、「菜譜」の中で、「これ瓜類の下品なり。味良からず、かつ小毒あり」といっています。しかし、今は苦味も無くなって最もなじみ深い食材の一つとなりました。食感と香りで涼を楽しむ夏野菜の代表です。西方から来た瓜という意味で”胡瓜”という名前になりましたが、日本では、 江戸時代以前には完熟して黄色くなってから食べていたので、黄瓜(きうり)と呼ばれました。ウリ科の花は,美しさにかけては,ナス科には、はるかに及びませんが、きゅうりやカボチャの花のような激しい黄色の粗野な感じの花は、炎天下の夏に似つかわしい力強さを持っています。
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   しし唐ときゅうり