祭り

 先週の土曜日は、園の「夕涼み会」でした。園の行事は、四つの主な目的に整理しています。1、子どもの発達を保護者に伝える。これは、年長さんが、はっぴを着て、山車を曳いたり、神輿を担いだり、夜店の店番をします。今年は、山車を曳きました。2、普段の保育を厚くする。今年は、ゲーム、製作、クイズ、体験コーナーを通して、今年のテーマである「楽器」を親しませようというものです。3、親子のふれあいを提案する。親子で各夜店を歩き、楽しみながら、親子で過ごします。もうひとつ4番目は、地域の文化を伝承するというものです。園のある場所は、ニュータウンとして新しく開発された地域のため、伝承されている文化がありません。そこで、園では、昨年は、市内に伝わる盆踊りを民謡協会の役員さんに来てもらって、職員全員が正確な踊りを習いました。私が住んでいる町は、旧市街化地域なので、祭りの近くなると、近くの神社から、盆踊りの曲が流れてきます。毎晩、有志が踊っているのです。その音を聞くと、「ああ、そろそろお祭りだなあ。」と感じたものでした。そこで、園での夕涼み会が近づくと、毎夕、園庭で盆踊りの曲が流れ、子どもたちが練習します。「ああ、そろそろ夕涼み会だなあ。」と感じてもらえたらと思っています。また、食事は、郷土食を調べて、それを食べてもらい、ランチョンマットにはそのレシピを書きました。今年は、地域の子どもたちが行っているように太鼓を積んだ「山車」を曳きました。
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 私が育った場所は、東京下町の鳥越神社のすぐそばです。この鳥越神社の夏祭りの呼び物は、夜祭りと東京一の重さが有ると言われている千貫神輿による町内巡幸です。巡幸は鳥越一帯を氏子たちにより、30回もの受け渡しを行います。それぞれの町内のはっぴを着ていないと担げませんでした。そして、最後の神社内に入れるのが「宮元」というはっぴを着た人です。神社に入れる頃には暗くなってきます。闇夜に、ゆらゆらと揺れる提灯の明かりをつけた神輿が、少しずつ神社へと近付き、そして、宮入をします。この光景の感動は言い表わし様がありません。
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本社神輿と宮入
私が住んでいたのは、その「宮元」だったので、子どもの頃、よく、ほかの地域の人がはっぴを借りにきていました。また、町内ごとにも神輿があり、子ども神輿もありました。ですから、土曜日は、学校に行って、出席だけとって、急いで家に帰り、神輿を担いだものです。そして、所々の住民からおひねり(といっても、現金ではなくお菓子や、スイカなど)をもらいます。終わると銭湯の入湯券をもらいます。銭湯では、肩の赤く腫れ上がったのを自慢しあいます。また、本社みこしを眺めるのに、すごい人ごみでよく見えないので二階から見ると、神様を上から見るなと怒鳴られたものです。鳥越の里は蔵前通りと国道6号線(旧街道江戸通り)の概ね交わる辺りに所在し、昔より交通の便の良いところでした。第二次世界対戦以前は職人さんが軒を並べて居住した、東京下町の一角として栄え、戦後は各種製造・卸問屋・商店が並ぶ町なみに変化を遂げました。又、この近隣の食を預かる商店街は、おかず横丁として人々にしたしまれ、戦後の下町の食文化・風俗を支えています。
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 そんな中で育ったためか、お祭りになると血が騒ぎ、神輿を担ぐ祭りを見たくなります。今は、あらゆる地方から神輿マニアが集まり、本来の地域文化ではなくなりなじめています。そのために、争いやいさかいも多いようです。もと地元民としては、地域の文化を大切にして欲しいと思います。

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