いよいよ、サッカーワールドカップが大詰めですね。日本は早々と負けてしまったので、少し熱は冷めてしまっていますが、次期監督が誰かということで話題になっています。野球もそうですが、どんなタイプの監督がいいのでしょうか。よく言われるのは、良い選手が、必ずしも良い監督になるとは限らないということです。
今勝ち進んでいるのは、開催国のドイツをはじめ、すべてヨーロッパ勢です。あのベッカムがいるイングランドは、残念ながら負けてしまいました。いつも思うのですが、出場しているチームは、ドイツとか、フランスとか、ブラジルとか国名なのに、イギリスでなく、イングランドというのですね。このイングランドが、サッカーの発祥の地なのです。19世紀のイングランドでは、パブリックスクール毎が独自のルールでゲームを行い、他校との試合の際は、その都度話し合ってルールを決めていました。サッカーの元祖となったゲームはイングランドで数キロ離れたゴールを目標に大きなボールを何百人もの人が互いに奪い合いながら運んでいくもので、街中大騒ぎのお祭りだったのです。1863年、11のチームが集まり、フットボール協会(FAフットボールアソシエーション)が設立され、ルールが統一されました。今日でもイングランドでは、サッカーをfootballといっています。(アメリカでは フットボールと言えば、アメリカンフットボール(アメフト)を指します。また、ラクビーRugbyはフットボールの試合中一人の選手が熱中のあまりボールを抱えて走ったことからで、語源はそのパブリックスクールの校名からつけられています。)サッカーの正式名は、アソシエーションフットボール(association football)といわれ、イギリスだけでなく、多くの国では、フットボールの名で呼ばれています。FIFA(国際サッカー連盟)にもサッカーという文字はありません。(フランス語のFederation Internatinale de Football Associationの略)。Associationは、as=ad=~の方へ+soci=仲間+ation=動名詞語尾語ということで、「連合するもの」の短縮形からの造語です。そして、サッカー(Soccer)の語源は、アソシエーション association の省略形 soc に c を重ね er をつけ、サッカー soccer としたのです。ですから、日本ではア式蹴球または単に蹴球と呼ばれていますが、それは、日本の伝統的遊戯である蹴鞠(けまり)の一種であるとみなしたからです。しかし、本当は、ボールを蹴る競技ではなく、人がつながる仲間「soc(仲間)」ということです。どうも、日本が負けたのは、この仲間という意味よりも、ボールを蹴る競技だと思っていることにあるかもしれませんね。
日本語もそうですが、言葉の語源を見ると、なんとなくその本質が少し見えることがありますね。サッカー用語には、ほかにもいくつかあります。たとえば、フーリガン(hooligan)とは、酒を飲んだりして暴れ回ったりする危険なマナーの悪いサッカーファンのことを指しますが、語源は19世紀末にロンドンに住んでいた無法者のアイルランド人族の姓「Houlihan」が変形したという説が有力です。または、ギャング団のひとつであった「Hooley’s Gang」が語源だともいわれています。また、ハットトリック(hat trick)というのは、試合で同じ選手が3得点することを言いますが、語源はイギリス発祥のスポーツ「クリケット」用語で連続三つのアウトをとってチェンジしたら貴族しか購入できない高価な帽子(ハット)をプレゼントしたということだそうです。他のもいろいろなサッカー用語を調べると面白いかもしれませんね。
ジーコ監督は、選手の自主性と自由な発想を重視したそうですが、前任のトルシエ監督が、監督の決めた戦術に選手に従うように強制していたことから、今回の選手たちに戸惑いと混乱が生まれていたそうです。幼児教育の世界だけでなく、スポーツの世界でも「自由と規律」というのは大きなテーマなのでしょうか。