以前のブログ(2005年12月28日、2006年2月23日)で書きましたが、私が30代のころ8年間会長を務めた「八王子保育研究会」という有志の集まりで、毎年「乳幼児の世界展」を駅ビルで開催していました。テーマは、その年に、はやったり、話題になったものに関連付けて決めました。1995年に行った第11回のときのテーマは、「もの言えぬものから 一筆啓上」というものでした。(昨日のブログで書いた丸岡市で行われている「一筆啓上」にちなんだものです。)日ごろ私たちが接している乳幼児は、自分ではいろいろなことを言えません。主張できません。そこで、私たち保育者が、子どもの立場になって、子どもたちの代わりに、親に、世の中に物申そうということで、「子どもから一筆啓上」ということで、市民と保育者から募集しました。また、逆に保護者からと保育者が保護者の立場になって、乳幼児に対しての思いも「子どもへ一筆啓上」ということで、募集しました。そのとき賞をとった作品を紹介します。
胎児・新生児へ一筆啓上:ミルクもあげた、オムツも替えた。それでも泣くのは、君の仕事か?
胎児・新生児から一筆啓上:まだ生まれていない私に、そんなに期待しないでよ。生まれる前から、疲れちゃうじゃない。
乳児へ一筆啓上:イタズラすると叱るけど、何もしないと心配しちゃうよ
乳児から一筆啓上:パパ、遊んでくれるのはうれしいけど、起こさないでね。
幼児へ一筆啓上:あなたたちの笑い声に支えられて頑張っています。不思議なパワーを、ありがとう。
幼児から一筆啓上:ボクとお兄ちゃん、比較しないでね。ボクはボク。いいところもたくさんあると思うよ、お母さん。
健康面で子どもへ一筆啓上:病院で注射をされるわが子が泣かなかった時、他の親に対して「どうだ」と自慢げになってしまう気持って単純かな?子どもは病気なのに。
健康面で子どもから一筆啓上:風邪をひくと優しくなるから、いつも、いつも風をひきたいなあ。
食事面で子どもへ一筆啓上:昨日は一口しかミルク飲まなかったのに、今日は二口飲んでくれたのね。ママは、最高にうれしいわ。
食事面で子どもから一筆啓上:ママ!テレビじゃなくて、こっち見てよ!ミルク飲ましているときくらい。
この「一筆啓上」は、日本一短い物語(日本一短い手紙)として、一筆啓上賞は全国の人々に親しまれる大規模な手紙コンテストとなりました。しかし、あっという間に手紙は書かなくなりましたね。今ですと、パソコンメールとか、携帯メールでしょうが、このなかでは、文体だけでなく、書く内容も違ってくるでしょう。一筆啓上のような内容は書かない気がします。そのかわり、もっと日本一短い文はありそうです。「超~^_^;」とか「ん?(ーー;)」「「な…なぬ~…(^_^;)」新しい表現方法かもしれませんね。どちらがいいとか、けしからんとか言うつもりはありませんが、どちらの表現もできるようになりたいですね。