悩み相談

 人から悩みの相談を受けたときに、どのように答えるか悩むことがあります。また、新聞等に悩みの相談コーナーがあり、その答え方によって、その人の考え方というよりも、人柄を感じることがあります。また、相談の答えによってもちろん慰められたり、解決したり、次の目標が見えてきたりすることが多いのですが、時によって、かえって落ち込んでしまったり、悩みが多くなったりすることもあります。難しいですね。また、本人は少しも悩みを解決してあげようとか、悩みに答えようとしていないのに、解決してしまうことがあります。その人の言動からだけでもヒントを得ることがあるのです。また、悩みを、時が解決してくれることもあります。夜悩んでいたものが、朝になると、何でそんなことに悩んでいたのかと思うことがあります。また、年を取ると、若いうちになんでそんなことに悩んでいたと思うことがあります。子育てには、そういう要素があります。子育て中悩んだことが、子どもが大きくなると、その悩みがたいしたことでなくなることも多いのです。人は、そうやっていろいろと悩み、解決していき、また悩むというように繰り返していくものかもしれません。
 今、学校、教育現場で好評な「佐賀の がばいばあちゃん」(島田洋七著)シリーズがあります。この本は、昭和30年代、佐賀で、8歳の少年とがばい(すごい)祖母が繰り広げた笑い溢れる町貧乏生活が描かれています。その中に描かれているエピソードは、祖母の愛情とたくましさが感じられ、家族のつながりや、生きるうえで大切なことを考えさせられます。新聞の広告には、「真に人を思いやる心」を育むと書かれています。しかし、この本のもうひとつの楽しみ方は、この祖母の言葉が悩みに対してのカウンセリングになっていることでしょう。その祖母の言葉を聴くと、悩みがたいしたことないように感じられます。ということで、本の最後に特別付録として「おさのばあちゃんの楽しく生きる方法語録」が載っています。たとえば、こんな語録です。
・嫌われているということは、目立っているということや。
なんとも、ポジティブな考え方でしょう。物事には、両面あります。どうせ、事態が変わらないなら、それをよいように考えたほうが、楽しくなります。
・悲しい話は夜するな。つらい話も昼にすればなんということもない。
手紙やメールもそうですね。どうも、夜になると気分が高揚します。夜行性だった頃の本性が現れるのでしょうか。夜書いた手紙を、もう一度、朝読んでから投函したほうがいいようです。
・通知表は、0じゃなければええ。1とか2を足していけば5になる!
どうしても親は通知表が気になるものです。教師をしていたときに、つくづく通知表っていい加減なものだなあと書きながら思っていました。ですから、コメントを一人ひとりにノート1枚ずつ書いて渡しました。点数なんて、その子を表わしているわけではありません。
・生きていることが面白い。なりふりかまうより、工夫してみろ。
何で、なりふりばかり気にするのでしょう。最後は、自分の人生ですから。最後に自分で、「死んでもいいか」と思えるような人生を送りたいものです。