セキレイ

 今、園庭に幼鳥を連れた母鳥が飛んでいます。その鳥は、「チュンチュン」とやわらかい声で鳴き、尻尾を上げ下げします。以前は、自宅の庭にもよく飛んできました。父親は、その鳥を「しりふり」と呼んでいました。「スズメ目セキレイ科」の鳥です。セキレイの仲間で、日本で普通に見られるのは、セグロセキレイとハクセキレイとキセキレイの3種類です。その中で、庭に飛んできていたのは、「キセキレイ」でした。最近は、この鳥はあまり見かけなくなりました。水辺などではよく見ることができ、夏と冬では若干羽の色が違います。夏羽は、顔は灰色で、眉斑、顎線は白いです。喉は黒く、三列風切の内弁の縁は白くなっています。腹は黄色で脇は白っぽく、とてもきれいな色をしています。足は薄いピンク色で嘴は黒く、体系もとてもスマートで、尾は長く、その尾を上下に振るので、優雅に見えます。都内ではあまり見かけなかったので、初めてみたときは、感動しました。園庭に飛んでくるのは、どうも「ハクセキレイ」です。このあたりの長池公園で一番普通に見られるのがこのハクセキレイです。セグロセキレイと似ていますが、セグロセキレイでは顔が黒く目の上に白い眉があるのに対して、ハクセキレイは顔が白く、黒い線が目の部分を横切ります。
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 ハクセキレイは街中の街路樹などに集団でねぐらをとることがあり、八王子の市街地でも何箇所かハクセキレイのねぐら(冬は塒(ねぐら)に集合します)が確認されています。セグロセキレイは河原などの水辺を離れることはあまりなく、声が濁っています。園庭にハクセキレイが子どもと一緒に来るのですが、幼鳥は頭上から背は灰色で、眉斑は白く、耳羽は白と灰色のまだらです。セキレイの繁殖期は3~7月です。原則的には、一夫一妻だそうです。そして、繁殖期には縄張り分散をします。雄同士の戦い行動は、実戦、追いかけ、それに頭を上下させたりジャンプするような脅しのディスプレイをします。それに反して、求愛行動は雌のなだめのディスプレイで始まります。雌は前傾姿勢で尾羽を上げるポーズをとると、雄は尾羽を開き翼を下げる求愛ディスプレイをするのです。実は、この鳥、日本ではありふれた鳥ですが、世界中で見られるのは日本だけという、外国のバードウォッチャー(外国では「バーダー」)にとっては、憧れの鳥です。なんとなく、体系、色使い、しぐさが優雅だからでしょう。しかし、あまり昔から歌には歌われていないようです。また、歌の中で、どのように呼ばれている鳥がセキレイにあたるのかよくわかっていません。一説には、「稲負鳥」と呼ばれている鳥が該当するのではないかと言われています。そして、あの尻尾を上下に振るしぐさを見て、イサナギノミコトとイザナミノミコトは「交(とつぎ)」の方法を知ったともいわれています。ですから、この鳥は「とつぎ鳥」と呼ばれるようです。また、その尾の動きが牛馬に稲を負わせて運ぶ様に似ていることから、この鳥が牛馬に稲を負わせて運ぶことを民に教えたともいわれています。ですから、「稲負鳥」といわれたのではないかといわれます。
 「セグロセキレイ」は、「全国野鳥保護のつどい」が高知県で開催されるのを機会に、昭和54年に高知市の市の鳥に指定されています。高知市では、鏡川を中心に各河川で一番多く見かけるからだそうです。今年は、山内一豊の年。最後の居城である高知城に今年中に行ってみようと思います。

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