父親

今日は、「父の日」です。昨日の新聞に、「口が臭いお父さんには、娘の一言がやっぱりきく」という記事がありました。「父の日」を前に、ライオンが口臭に関するアンケートをしたところ、日頃は口臭を放置しがちなお父さんも、娘から「お父さん、口くさい」と言われた途端、歯磨きに熱心になったり、歯科医院に通ったりする傾向が浮かび上がったそうです。「自分の口臭が気になる」と答えた父親は6割でしたが、対応は、その場しのぎがおおく、「歯科医院で虫歯や歯周病の治療をした」はわずか1.5%だったようです。しかし、娘から直接「くさい」と言われると態度はコロッと変わり、「よく歯を磨くようになった」(37%)が最多となり、「歯科医院に行った」も22.2%と大幅に増えます。それは、娘が父親にとって怖い存在だからでしょうか。たぶん、そうではなくて、娘がとてもかわいいと思うからなのでしょうね。一時、父親の下着を一緒に洗濯をするのを嫌がる娘が話題になりました。また、まったく、父親の存在を無視する娘も話題になりました。でも、どんな扱いをされようと、親にとって子どもはかわいいものです。特に、小さいうちはより、そう思います。
父親の多くは、仕事が忙しく、また、夜帰りも遅くなかなか子どもとは会えません。また、単身赴任で、子どもたちとは慣れて暮らしている父親も少なくないでしょう。しかし、なかなか子どもとはつき合えないと嘆いている父親も、母親との協力のもとで、子どもとしっかり結び合うことができる方法があるはずです。親子の結びつきの強さは、決して、一緒にいる時間の長さだけの問題ではないのです。1869年の若草物語(オルコット)に、こんな文章があります。
「娘たちの心は、従軍牧師として戦地に行っている、父のことでいっぱいでした。その御父様から、手紙が来ました。『私のかわいい娘たちよ。御父様は、昼は、おまえたちのことを思い、夜はおまえたちのために祈り、おまえたちの夢を見ることで毎晩慰められる。』
4姉妹の子どもたちの心の中は、父親のことでいっぱいです。父と子らは、離れていても、しっかりと結びついています。また、父親の姿を描いたこんな話もあります。
「若いお父さんが、自転車に子供を二人乗せて、うん、うんー、ペダルを踏んでいる姿は、はためには大変なことのようにうつりました。でも、「たいへんですね。」なんて、安っぽい同情をしようもんなら、ド-ブルさんは、むっとした顔で、返事もしません。人には、どう思われようと、ド-ブルさん自身は、楽しくて楽しくてたまらなかったのです。」(デブの国ノッポの国(モ-ロフ)1930年)
 そんなお父さん(ノーブルさん)と、ノッポとデブの仲良し兄弟が、一緒にピクニックに出かけて、不思議な事件に出会います。何だか、今のお父さんを見ているようですね。義務感からでなく、一緒に楽しんで出かける親子には、すてきな冒険が待っているはずです。決して、一人ではできない、子どもと一緒だからできる冒険は、子育てをしている人の特権かもしれません。
 また、最近、育児に協力する父親が増えてきました。園でも、お迎えに父親の姿を見ることも多くなりました。しかし、園の送り迎えをお父さんたちがやり始めたころ、家事をお父さんがやり始めたころ、買い物をお父さんたちがやり始めたころ、きっとこんな気持ちになったこともあったのではないでしょうか。巣の中の、コウノトリの四羽の小さなひな鳥たちとおかあさんのそばで、コウノトリのおとうさんが、じっと見張りに立っています。そうしながらこんなことをつぶやきます。
「巣のそばに、見張りを立たせておくんだから、家内のやつは、ずいぶんえらそうに見えるだろうな。」と、コウノトリのおとうさんは考えました。「このおれが、あれのご主人だなどとは、だれも知るまいよ。きっと、ここに立っているように、言いつけられているんだと、思うだろうさ。それにしても、ずいぶんだいたんだろうが!」(アンデルセン童話 コウノトリより)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">