ドクダミは、日本の薬草のなかで、代表的なものです。世界の中での薬草で代表的なものは、さまざまな「ハーブ」でしょう。少し前から、ハーブがとてもはやっています。薬草としてだけでなく、料理の薬味として、また、ハーブティーとしてなどとしてよく使われます。そのなかで、日本でも昔からなじみのあるものに「ハッカ」があります。ハッカとは、荷の割りに中身が少ないという意味から、「薄荷(ハッカ)」といわれます。「Mint(ミント)」は英語、イタリア、スペイン語などラテン系では「Mentha(メンタ)」といいますが、「メンタム」はここからきているのでしょうね。全世界で栽培される多品種のハーブで、葉をもむだけで感じられるスーッとした清涼感と茎の切り口が正方形であるのがこの草の大きな特徴です。その種類は、一般的に精油成分によって3種類に大別されます。和種ハッカは、「ハッカ脳」と呼ばれる主成分の含有量がハッカ草の中で最も多い品種です。洋種ハッカは、「ミント」の代名詞としても使われ、日本ではハッカと言えば「ペパーミント」といわれるまでになった代表種です。もう1種類の「スペアミント」は、ヨーロッパで料理に使う一般的な品種です。
今日から、北海道保育大会が、北見市で行われています。明日、話をするために、今日の夕方北見に来ました。北見市は明治30年、高知で組織された北光社移民団と北の防備と開拓を担った屯田兵が同時期に入植し、本格的な開拓が始まったところです。そして、この北見を地域の中核都市に押し上げたのは、大正時代に盛んとなったハッカの栽培でした。最盛期の昭和10年代初めには、世界の7割の生産量を誇り、北見のそして日本の特産品として世界中にその名を知らしめました。現在も、ハッカを利用した特産品の販売などのほか、ハッカの歴史的遺産を保持するハッカ記念館や薄荷蒸留館などがあります。今年の7月14日から17日は、第15回全国ハーブサミットが北見市の芸術文化ホール(保育大会会場)や香りゃんせ公園ほか市内一円で開催されるようです。
わが国のハッカ栽培は、中国から渡来し、肥前諫早(長崎県)で最初の栽培が始まったようです。ピラミッドの建設には労働者の食事に用いられたり、ミイラの下にハッカ草を敷いて腐敗防止に役立てたと言われています。「医学の父」ヒポクラティスの医学書にも、41種類の治療薬の中にミントを加え特に健胃薬、気付け薬としてこれを処方しています。エジプトでは、ミントをお風呂に入れる習慣が既にありました。また、古くから、シャンプーや石鹸に原料として使用し、油分を分解する性質で肌や髪をさらさらに、そして殺菌効果も狙った利用法でした。あぶら性の髪用リンスとしても使われていたと言います。中世紀になって、葉を乾燥させ粉末にしたものを歯磨きとして使ったり、野犬に咬まれた時の治療薬、蜂刺されの痛み止めなどに使用されるようになりました。16世紀以前のヨーロッパでは、ミントの草を床にばらまく習慣もあったとの事。宴会の席では食欲増進のため、寝室ではぐっすり寝れる様にという、心遣いがあった様です。最近では、O-157の流行した当時話題になったのは、ミントの殺菌力で、0.04%の量で大腸菌が滅菌したとの結果が報じられ、まな板の殺菌には天然香料のハッカ油が最適と言われました。宴会の席や、保育室、寝室にばら撒いておくといいかもしれませんね。