こんな話題はいやな人がいるので、できるだけ手短かにします。先日のブログで書きましたが、アメリカでは、州政府が医療保険への補助金として支出したお金のうち、喫煙によってかかる病気の治療に使った分を、和解金として判決で出した金額が、総額2460億ドル(約25兆円)でした。煙草を日本で製造・販売する最大の利点は、また、吸っている人の言い訳のひとつとして、「税収増」があります。そのほか、煙草常用勤労者(サラリーマン等)が、10~20年程度、命を縮めることの副次的反射効果として、厚生年金等の支払軽減(年金収支の多少改善)が考えられます。しかし、逆に、1999年度の喫煙による超過医療費は13,086億円でした。また、喫煙による労働力損失は58,454億円です。これらを合わせると、喫煙者が一消費者として負担しきれずに、喫煙者が属している共同体に負担させているコストは、71,540億円となるのです。したがって、喫煙による超過医療費の合計額が、国民医療費に占める割合は4.2%となっています。
先日(2006年6月1日)の朝日新聞に、こんな記事が載っていました。
「1歩の健康効果、何円?」1000人に歩数計をつけて1年間ウオーキングをして、医療費がいくら減ったかを試算しようとするものです。この調査は、厚生労働省の研究班が生活習慣病の予防を目的に行うものです。面白い発想は、この調査で、1歩の価値を試算し、将来、航空会社のマイレージサービスのように歩数に応じてポイントをため、余暇活動や社会貢献などに活用する事業につなげることを目指しています。厚労省は、「国民の1日平均歩数が千歩増えれば、糖尿病の発症を10年間で約3%減らせそう。」「15年度までに生活習慣病患者とその予備軍を25%減らすことで、25年度の医療費を約2兆円減らせるはず。」といった試算を示しています。研究班では、企業の健保組合を対象に、1歩の値打ちをポイント化して蓄積できる「ウオーキングマイレージ」という事業を提案しています。運動による経済的効果は、直接には健保の財政改善につながりやすいのです。ポイントは、スポーツクラブや旅行チケットなどに使うことを考えているようです。以前、キャッチコピーに「禁煙は、家族への愛です」というものがありましたが、「健康は、国への愛です」かもしれません。健康であることは、自分自身だけのためでなく、国にとってもとても助かることのようです。
国は、仕方ないかもしれませんが、具体的にお金に換算して、どれだけの効果があるという試算を出さないと動かないものです。これからは、このような保育をすると、どれだけの経済効果があるとか、子どもを十分と抱っこしないと、脳の前頭前野が未発達になり、新しいものへの開発が少なくなり、また、キレる子が増えてこれだけのものを破壊するようになるので、いくらの国家的損失になるというような試算を出さないといけないかもしれません。早寝や早起きや朝ごはんをきちんと食べることがどれだけ経済的効果があるかを試算したのでしょう。
私は、時間があればできるだけ歩くことにしていますが、なかなか時間がありません。というのは、言い訳ですね。煙草をすっていたときの言い訳に似ています。本当に歩こうとすれば歩けるときはあるはずです。その弱い心を打ち消すだけの試算があればいいのかもしれません。