この写真は、何の建物だと思いますか?私の園の隣にある施設で、よく保護者会などではそこの駐車場を借ります。ここは、結婚式場です。今流行の、ガーデンウエディングの場所です。結婚式をどこの場所で挙げたかを聞くと、その時代がある程度分かります。私の親の時代では、自宅であげています。それが、外であげるようになりました。正確にいうと、式をどこで挙げるというより、どこで披露宴をするかということかもしれません。今は、さまざまです。いろいろな素敵に見える名前をつけることで、若い人の気をひこうというものです。たとえば、「レストランウエディング」というものも最近あります。園の隣のガーデンウエディング場には、ガーデンはありません。それなのになぜというと、地域の景色を借りているのです。いわゆる借景です。借景(しゃっけい)とは、日本庭園の造園技法のひとつで、庭園外の遠くの山や樹木などの風景を借り、あたかもそれがその庭のものであるかのように利用して、自然景観を人工物に取り込む手法です。有名なのは、京都の比叡山を借景にした修学院離宮です。
この写真は、結婚式場のまったく反対側を撮ったものです。すなわち、式場の階段を降りてくる途中で、この景色が真正面に見えるようになっているのです。そのほかに珍しいところでは、「船上結婚式」があります。案内にこんなコピーがあります。「大型客船では航行出来ない、隅田川の橋巡りや春には浅草までお花見に行く。昼は羽田沖で豪快なジェット音の飛行機真下で発着を楽しむ。幻想的なサンセット・都会の喧騒を忘れ異空間を作り出すロマンティックな夜景。」なんだか若い人に受けそうですね。ほかには、「テーマパーク結婚式」では、「日本にいながら外国の雰囲気の中でウエディングができる!宮殿での挙式や馬車パレードなど、この街だからできる演出がある。アミューズメント施設やイベントなどアフターウエディングも充実」そして、「スポーツ競技場結婚式」では、「セレモニーのBGMはスタジアムの本格的音響設備で感動的に。サッカー好きにはたまらない憧れのピッチの上でゴールシュート。スタジアムの大型スクリーンに挙式を映してドラマティックに演出。」なんだか面白いですね。
結婚式は、場所だけでなく、さまざまなしきたりがあります。先日岩手に行ったときにある保育園の職員の結婚式と重なりました。後で、その話を聞いたのですが、披露宴参加者が、なんと300人だったそうです。過疎地で300人集めるのは、さぞ大変だったろうと思います。それ以上に有名なのは、「娘3人持てば身上つぶれる。」とか、「「嫁をもらうなら名古屋から。」といわれている名古屋の結婚式の派手さです。テレビドラマ「名古屋嫁入り物語」で描かれていたのは、トラック何台分もの嫁入り道具を娘に持たせ、それを近所の人々に披露し、ガラス張りのスケスケなトラックに紅白の幕をつけて凱旋し、さらには集まった近所の人達に向けてお餅、お菓子などを娘の両親がばら撒くということが行われていました。本当にそんなに派手なのでしょうか。結納から結婚式、披露宴、新婚旅行までにどれだけのお金をかけたかをアンケート調査し、それを地域別に平均したものがあります。2001年度の調査では、東京周辺では337.1万円、そして関西地区は317.7万円。対する名古屋地区は374.6万円と確かに東京や大阪に比べ高くなっています。しかし東北地区は415.7万円、北関東地区は414.6万円と名古屋よりもかなり高い地域もあります。やはり、東北は高いのですね。ただ、過去のデータ(1997年)では、東海地区がずば抜けて高かったようです。どうも、結婚式の形は、伝承文化ではなさそうです。
名古屋の結婚事情もちょっとかわってきているようです。
愛知万博の開かれている時にいとこの子どもが名古屋から嫁をもらいましたが、両家の話し合いで質素にやったそうです。
でも一般的にはやはり、名古屋の結婚式はお金がかかるんでしょうね。