各県には、その県の名前を聞いたときに思い出すものがあります。それは、その地域の自然であったり、文化であったり、歴史であったりします。しかし、これらは、みんな結びついています。そこの自然が文化を創り、その文化が歴史を作っていくのです。ですから、その地域の自然を知ることは、とても興味があります。その自然のなかで、特に人間の暮らしに関係の深いもののひとつに、その地域に添って流れる「川」があります。その地域を代表する川が必ずある気がします。先日訪れた熊本の人吉市は、九州山地の山々に囲まれ、市内の中心部を日本三急流(日本三急流といえば、「最上川」「富士川」「球磨川」です)の一つ球磨川が東西に貫流する山紫水明の街です。この川は、荒々しい激流の中を船頭さんの巧みな櫓さばきで乗り切る「くま川下り」が有名です。
昨日から訪れている岩手県を代表しているのは、「北上川」です。この北上川は、岩手県岩手郡御堂にある、「弓弭(ゆはず)の泉」を源流として、岩手県を南流して、宮城県の平野部に入ります。そして、その流れは二つに分流し北上川本川は追波湾へ、旧北上川は石巻湾に注いでいます。その長さ、流域面積は、東北第一の河川です。この北上川は、父なる岩手山とともに古くからさまざまな小説や詩歌などにも詠まれています。石川啄木の有名なうたに「やはらかに 柳あをめる北上の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに」というものがありますね。
私が初めて岩手県の水沢(奥州市)を訪れたとき、カラオケに行って、歌った歌が、「北上夜曲」でした。この歌は、水沢にゆかりがあるのです。この歌が広まったのは、最初は、作者不明の愛唱歌として歌い継がれていましたが、実は、この歌は、水沢農学校に通う菊池規氏と八戸中学校の生徒だった安藤睦夫氏が水沢で偶然出会って意気投合し、菊池少年の「北上川のささやき-今はなき可憐な乙女に捧げるうた」と題した歌詞に安藤少年が曲をつけて名曲「北上夜曲」が誕生したのです。昭和16年、まさに軍歌行進曲全盛の中で生まれたのです。この歌が、昭和36年、折からの歌声ブームにのって、大ヒットとなり、和田弘とマヒナスターズに多摩幸子さんのデュエットなどでレコード化されましたので、ムード歌謡のイメージがありますが、歌詞を見ると、やはり10代の学生が作った歌の気がします。ただ、歌われている歌詞は、レコード化されたものによって若干違いがあるようです。どれが本当か分かりませんが、5番は彼女が死んでしまったというような歌詞なので、カラオケなどでは出てきませんでした。
(1) 匂いやさしい 白百合の 濡れているよな あの瞳 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 月の夜
(2) 宵の灯 点すころ 心ほのかな 初恋を 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の せせらぎよ
(3) 銀河の流れ 仰ぎつつ 星を数えた 君と僕 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 星の夜
(4) 春のそよ風 吹くころに 楽しい夜の 接吻を 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 愛の歌
(5)雪のちらちら 降る夜に 君は召されて 天国へ 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 雪の夜
(6)僕は生きるぞ 生きるんだ 君の面影 胸に秘め 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 初恋よ
この歌を歌うときに、6番の「僕は生きるぞ」というところは、なぜ突然決意表明をするのかと思っていましたら。彼女が死んだのですね。失恋したのかと思いました。それにしても大げさだと思ったものです。
高校生の頃歌が先にでて、松原千恵子さんの主演で、
映画になり観賞して感動しながらトボトボえと家に
帰ったことを思い出します。
本当に懐かしい歌です
今の時代には聞けない歌です。