今、何かと話題の秋葉原ですが、皆さんは、秋葉原というと何を思い浮かべますか?普通は、「電気街」です。しかし、電気街といっても、そこで何を買うのでしょうか。私は、中学生の頃は、電気のパーツを買いに行きました。自分でラジオを作ったり、電流計、電圧計を買ったりしました。最近では、ゲームが発売されるとよく秋葉原の店がテレビに映りますね。また、新しいところでは、「フィギャー」の店や「メイドカフェ」も話題です。もうひとつ、私が小さかった頃と、わたしの子どもが小さかった頃の思い出があります。それは、「交通博物館」です。秋葉原駅から徒歩3分の場所にあります。

ここは、中央線のターミナル駅である万世橋駅でした。ところが、ターミナル駅は東京駅となり、万世橋駅は廃止されたので、1936年4月25日にターミナル駅であった旧万世橋駅に併設され開館しました。それが、最近、収蔵・展示品目の増加によって手狭になり、また建物の老朽化が進んでいることもあって、神田にある交通博物館を2006年5月14日限りで閉館し、「鉄道博物館」と改称して2007年10月14日〔鉄道の日〕にさいたま市に移転・再オープンする計画があります。秋葉原にあるのは、あと1週間もありません。そこで、日曜日に妻と二人で行ってみました。もちろん、最後とあってとてもにぎやかでしたが、いろいろと写真を撮ってきました。たまたま帰ってきていた娘がその写真を見て、「二人とも、子どもみたい!」と言われてしまいました。
ここには、鉄道・船舶・自動車・航空機がフロア別に展示されています。特に、日本の鉄道黎明期に活躍した1号機関車、初代1号御料車、弁慶号機関車、善光号機関車、徳川好敏陸軍大尉が日本初の飛行に使用したアンリ・ファルマン機などを始めとし、各分野の貴重な実物資料が多数収蔵展示されています。しかし、なんといっても子どもが喜ぶのは、おおきな鉄道模型パノラマ運転場があって、時間を決めて、その中を何台もの電車が走り回るのを見ることができることと、いろいろな電車の運転シミュレータができることです。「205系電車(山手線)」「211系電車(2種)」「209系電車」「200系新幹線(東北・上越新幹線)」などが、映像を見ながら、運転席に座って体験できるのです。

汽車といえば、外国では、「トーマス」が有名ですが、日本では、阿川弘之さんが書いた「きかん車やえもん」が有名ですが、この話は、子どもたちに1号機関車のことを、子どもにわかりやすく、おもしろく書きかえた話です。「やえもん」は1872年(明治5)、日本で最初の鉄道がはじまったときに、新橋と横浜のあいだでかつやくしましたが、この交通博物館にあります。当時、新橋と横浜のあいだは、歩くと朝出発しても着くのは夕方でした。それが、1号機関車はわずか53分で走り、みんなをビックリさせました。それが、だんだんと時代おくれになって、1887年には大船へうつり、やがて大阪へうつり、そして1911年には九州の島原鉄道へ売られてしまいました。しかし、いちばん古いたいせつな機関車ですから、交通博物館でひきとって、展示することになったようです。
レトロな展示室は、とても味わいがあってよかったので、展示品だけでなく、その場所がなくなってしまうのは残念です。建物や、万世橋駅の遺構だけでも、今後も保存して欲しいですね。
藤森先生の視野の広さ・知識の豊富さに毎日毎日驚かされています。いつも楽しく拝見しております。
このコメントも藤森先生が目を通されていると思うと、何だか恥ずかしい気持ちになりますね~。
秋葉原の「交通博物館」、夕方のニュースでも取り上げられていました。さいたま市で再オープンする際は、建物も今風のものに変わってしまうのでしょうか?
そうだとすると、残念ですね。
懐古主義というわけではありませんが、古いものや昔ながらのものには、独特の魅力を感じます。
先人の知恵や工夫がいっぱいに凝らされたモノは、今の合理主義では決して生み出すことのできない何かを秘めていますよね。確かに手間も時間もかかるのかもしれませんが、いいものを作るには手間も時間もかかると思います。
昔のモノの方が、今のモノより、味もあってもちろん気持ちも入っていて、心にグっとくるようなモノが多いような気がします。