菜の花

nanohanatodaiba.JPG菜の花とお台場(フジテレビ)
 時期は少し遅いのですが、先週の日曜日に一面の菜の花畑を見ました。また、もうすでに、東京では風は完全に「春風」の温かさでした。そして、夜の月は、たぶん朧月でしょうね。そんなときに浮かぶのは、作詞「高野辰之」、作曲「岡野貞一」の文部省唱歌「おぼろ月夜」です。いつも思うのですが、メロディーもいいのですが、歌詞が、日本の季節感があっていいですね。もちろん、最近の「桜」に関係する歌でよいものが出ていますが、壮大な自然界を浮かべるのは、昔の歌の気がします。みんな知っているでしょうが、歌詞だけでも、しみじみと読み直してみてください。
1、菜の花ばたけに 入り日うすれ 見わたす山のは かすみ深し 春風そよ吹く空を見れば 夕月かかりて においあわし 2、里わのほ影も 森の色も 田中の小道をたどる人も かわずのなく音も鐘の音も さながらかすめる おぼろ月夜
この「おぼろ月夜」は、歌唱共通教材として、小学校6年生の教科書に掲載されています。歌詞の内容には、菜の花畑ののどかな風景にかすみがかった夕暮れ時の美しさと、そこに吹く春風に漂うかすかな菜の花の香りなど、春の季節感が豊かに描かれています。同時に、ここに描かれた情景は、古くから伝わる日本人の心も表していると言えます。その歌詞が、ゆったりとした3拍子の4つのフレーズに載せられ、この4小節のフレーズ感や旋律の抑揚がさらに歌詞を引き立て、叙情豊かな曲に仕上がっています。この曲を歌うと、自然の美しさや大切さが感じられますが、今は、この写真のように、菜の花畑から見渡せるのは、超高層ビル群であったりします。しかし、意外と、その前に広がる菜の花畑は似合います。「花」という歌のときの隅田川の向こうにも、高いビルがそびえています。東京には、東京の自然の感じ方があるものですね。早春の訪れを告げる菜の花は、花蕾、葉、茎を食用とする野菜としても用いられますが、もともと地中海沿岸地方が原産の植物で、日本には弥生時代に中国から渡来したといわれています。当初はほとんど照明用の菜種油の原料として、種子採取を目的に栽培されており、食用に栽培されるようになったのは、明治時代以降のようです。菜種油というと、二宮尊徳の逸話が有名です。いぜん、尊徳の生家に行ったとき、その像(1月13日のブログ)の横の立て札にこう書いてありました。
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「金次郎が享和3年(1803)16歳の頃、伯父の万兵衛宅に寄食中、1日の仕事を済ましてから、夜遅くまで書物を読んであるのを見て、万兵衛は、「百姓には学問は無用じゃ!」と、行灯の油を無駄に使うなと厳しく叱った。そこで、友人から菜種5勺(一握り)を借りて、腺両側に土手にまき、仙了川の土手に蒔き、それが翌年の春になって7升以上の収穫となり、使いきれない程の油ができた。このことが「積小為大」の貴重な体験になったといわれる。「小を積んで大と為す」の自然界の真理を深く学んだ。」とあります。この「積小為大」というのは、大事を為そうと考えたら、小さな事を怠らず励まなければならないのです。小が積って大となるからです。しかし、小人はいつも、大きな事を望んで、小さい事を怠ります。出来もせぬことにくよくよして、易しい事につとめません。ですから、いつまでたっても大きな事が出来ないのです。大きな改革をしようとするのであれば、まず、身近なところから少しずつ変えていくことが必要なのです。

菜の花” への2件のコメント

  1. 大変、勉強になりました。
    何かを変えることは、本当に小さな積み重ねですね。
    その小さいことを無視して大きなことばかりを目指しても、何も生まれてこないことを改めて考えさせられました。
    とにかく今できることを怠らず、コツコツやっていくことが、いつか大きな収穫を生むのですね・・・。
    また頑張ろうという気持ちになりました。
    というのも、今日、町の園長会で、うちの園長が地域の他の園長から(営利主義の園長さんです)、「るんびにさんは、いったい何をしているの!定員割れなんて!」とイヤミを言われたそうです。
    園長はプリプリ怒ってましたね~。
    私としては、定員どうこうより、ちゃんと子どものための園なのかということの方が大切ですので、定員割っていてもどうってことないです。人数増やすことが目的ではないですしね。
    そういうことがあって、少しへこんでおりましたが、今日の藤森先生のブログに救われました。
    うちの園だけでなく、町全体が子どものための園になる日が来てほしいです。そのためにも、今うちができることはコツコツやっていかないといけませんね。

  2. 高野辰之は、長野県の旧豊田村、現中野市の出身です。私の妻のふるさとです。ふるさとと言えば、同じ高野辰之の「ふるさと」もよく知られていますよね。私の大好きな歌です。是非、機会があれば、藤森先生を「うさぎ追いし、かの山」や、「小鮒釣りし、かの川」にご案内したいです。

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