2006年04月18日 [散歩]
脳
少し前の日曜日に、お台場の「未来科学館」に行ってきました。そこで、特別企画展「内なる不思議の世界へ 脳!」が開催されていたからです。最近、脳科学が話題になっています。その観点からいろいろなことを見直すと、いままで、私たちが思っていたことが覆されることに気がつきます。それは、当たり前のことなのですが、あらためて言われるとそうだったと思います。この展示のチラシに書いてあることがその代表です。そこには、「物を見るのは、目で見てるって思うかもしれないけど、実際は、脳が見てるってことがわかるよね。」とあります。私たちは、よく「心を育てる」とか、「心の発達」といいますが、それは、「脳を育てる」とか、「脳の発達」ということになるのです。胸にあるのは心臓であって、心臓でものを感じているわけではないのですよね。また、「あたまがいい」って、どこで決まるのだろうと問いかけています。「脳の大きさ?」「しわの多さ?」しかし、ゾウやクジラの脳は、人間よりもはるかに大きく、しわも多いといわれています。鳥は、体のバランスを保ち、空を飛ぶために「中脳」が大きく発達しています。体の節々に神経節を持ち、すばやく動くのに適するように、大きい脳は持たない「昆虫」。生物は、それぞれの生き方にあった脳を発達させていて、それぞれに「頭がいい」といえるのだといいます。そういう意味で言うと、果たして人間が生き物の中では一番頭がいいのでしょうか。人間は、自分自身の力や脳の働きでは、空を飛ぶことができません。その点では、鳥の方が、頭がいいですね。それは、何も様々な種類の生き物の間だけでいえるものでもありません。同じ人間の中にも言えることでしょう。東大を出た人と、どの魚の生きが良いか見極めることができる魚屋さんと、どちらが頭がいいということもいえないですね。会場には、様々な地球上の生き物の脳の標本が展示されています。それぞれ、大きさ、形、しわの数が違います。しかし、それぞれの生き物が、生きていく環境に合わせて、また行動の仕方によって、それに適した「脳」を持っています。また、脳は、いろいろな部分があって、それぞれが生きていくうえで大切な役目をしています。
「大脳」は、人間では「前頭葉」「頭頂葉」「側頭葉」「後頭葉」の四つの部分に分かれています。その中で、人間だけが特別に発達している部分が、最近話題になっている前頭葉の大部分を占める「前頭前野」なのです。人間だけが特別に持っているということは、いわゆる「人間らしさ」とか、「人間にしかできないこと」という部分の源なのです。この展示の中には、この部分が受け持っている力は、「みんなが持つ想像する力」「記憶する力」「友達とコミュニケーションする力」などといっています。そして、「どうしたら、大切なみんなの脳、前頭前野をはたらかせ、鍛えることができるのか?」ということを問いかけています。しかし、そこには、あっという間にそれを鍛える方法は書いてありませんし、また、明快な答えもありません。まだまだそれらは、研究途上にあるからです。しかし、どちらにしても、何かひとつの方法、やり方にこだわるのではなく、様々な体験、様々な刺激が脳を発達させていくことは確かなようです。どうも、私たちは、何かがいいと思うと、そればかりする、何の食材がいいかといわれれば、そればかりを摂取するところがあるようです。もっと、気楽に、あれこれやってみたほうがいいですね。
投稿者 fujimori : 2006年04月18日 22:10
コメント
脳を、支配しているのは、遺伝子ですか?
投稿者 なべ : 2006年04月24日 22:49