今日から新年度ですね。数日前のブログではありませんが、年度切り替えというのは、本来、会計年度から来ている話で、実際に私の会社(ギビングツリー)の年度は、7月から6月です。ですから、4月1日というのは、学校や役所の年度切り替えの話ですが、なぜだか、4月1日は身が引きしまる気がします。やはり、長い間学校生活を過ごしてきたせいか、それとも、厳しい冬がそろそろ終わりになって、希望の春が来るという期待感からか、または、桜に代表されるように、いっせいに花が咲き始めるからでしょうか。園庭でも、さまざまな花が咲き始めました。

園庭には、卒園記念樹が何本かあるのですが、その中で、今、「ミモザ」の花の鮮やかな黄色が、心を一瞬のうちに春の歓びへと誘ってくれています。また、園では、毎週、近くの花屋さんからお勧めの花束を買ってきて、各部屋に飾っていますが、先週は、「ミモザの花」でした。職員が、その一部をリースにして、私の部屋の前に飾ってくれています。部屋に入るたびに、春を告げる黄色の花たちを眺めています。
このミモザの名前をしっかりと刻み付けたのは、最初にその花からではなく、「ミモザサラダ」からです。ミモザサラダを先に知っていて、そのあとで「ミモザ」の花を見たとたん、あまりにサラダに似ていたので、いっぺんでその名前を覚えたのです。ミモザサラダは皆さんはよく知っていると思いますが、レタス、キュウリ、クレソン、炒めたベーコンなどで作ったサラダに、細かく刻むか、裏ごしして粒状にしたゆで卵をふりかけたものです。黄色い粒状の卵黄がミモザの花のように見えることから名づけられています。カリカリに炒めたパン粉をかけたりもします。実は、ミモザの花にそっくりな、裏ごしして使われる卵も、春が旬なのです。今は、1年中ありますが、英語で「スプリング・チキン(元気のいい子)」という言葉があるように、春になると鶏もたくさん玉子を産むようになります。昔は冬の間、鶏もあまり玉子を産まなくなるので、貴重なたんぱく源として大切に食べたのだそうです。ですから、そういう意味からも、春を待ち焦がれたのでしょうね。そのほかにも、このミモザのかわいいイメージから、オレンジジュースとシャンパンを半分ずつあわせたカクテルの「ミモザ」。スポンジのそぼろをミモザの花のようにまぶしつけた「ミモザケーキ」、黄色がアクセントの「ミモザ風ちらしすし」、花の砂糖づけなどがあります。
ミモザは、マメ科アカシア属の木で、別名「フサアカシア」ともいいます。しかし、西田佐知子の「アカシアの雨がやむ時」に歌われたアカシアは、ニセアカシアという木で、街路の並木として植えられているのはこちらのほうです。ミモザの花言葉は、秘めた恋・プラトニックな愛・優雅・友情などというそうですが、これは、インディアンが恋の告白の時ミモザの花枝をそっと渡したと言われる事からだそうです。そして、フランスではミモザ祭りにミモザの花束を投げ合い春の訪れを祝い、イタリアでは3月8日の「女性の日」に、お世話になった女性にミモザの花を贈る習慣があるそうです。ミモザの葉は、同じマメ科の「オジギソウ」に似ています。アカシア属の葉は、触れても動きません。しかし、もともとミモザ(英: mimosa)とは本来はマメ科の植物であるオジギソウを指すラテン語名でした。葉に刺激を与えると古代ギリシアの身振り劇ミモス mimos (マイム、パントマイムの前身)のように動くことからこの名がついたのです。なんと、パントマイムの「マイム」が、「ミモザ」になったなんて、面白いですね。