駅弁

今日4月10日は、「駅弁の日」だそうです。それは、「4」と「十」の字を組み合わせると「弁」の字に見え、「10」は「とう」とも読めることから、この日を「駅弁の日」としたそうです。日本の駅弁第1号は、明治18年に宇都宮駅で発売されたもの。黒ゴマをまぶしたにぎり飯2つとたくわんを、竹の皮に包んだ質素なものだったようです。今は、様々な駅弁が発売され、デパートなどで開催される「駅弁祭り」は人気があるようです。私の園で、かつて、その年のテーマが「乗り物」の時の夕涼み会で、食事を駅弁みたいにして出したことがありました。入れ物のパックにかぶせてある掛け紙をデザインして、駅弁のように包みました。そして、飲み物を、あの駅弁に付き物のお茶に入れて添えました。
この日本と同じような駅弁は、日本と台湾の他には存在しないようです。それと似たものとして、韓国や中国の車内販売弁当や、駅で売られるランチボックスなどはヨーロッパでみることはあるのですが、「駅売り弁当」という、鉄道の駅や車内で売っている弁当としてはないようです。しかし、その分、列車の食堂車や駅の食堂の充実度は日本の比ではないそうです。乗っている時間が長い列車が多いからかもしれませんが。もうひとつ、駅弁が普及する壁があります。それは、座席で食べることを許容する文化や乗客や列車管理者の理解あることが必要で、意外にもこれが他国にはあまり存在しないようです。不思議ですね。日本でも、電車の中で物を食べたり、飲み物を飲んだりすることはマナーができていないと思う人が多いのに、駅弁だと許せるのですね。もちろん、狭い車内で、においが充満しないとか、テーブルつきの座席であるとか、ルールはあります。しかし、やはり、日本では、弁当やおにぎりのようにコンパクトになるとか、食べるときは、きちんと食堂に行くという外国に比べて、過ごす場所と食べる場所が一緒であってもかまわない日本人らしい生活観が出ていますね。
 列車の中で許せるものには、国によって違いがあります。デンマークに行ったときに驚いたことがありました。一人で列車に乗ったときのことです。日本では、乗り込むときに、まず気をつけるのが禁煙車であるかということです。そこで、禁煙車を探して、その車両に乗り込みました。4人がけのボックスに一人で座っていると、なんと、私の隣と前の席に乗り込んできたのは、大きな犬でした。北欧の人は背が高い人が多いのですが、犬も、とても大きく、りっぱです。その犬が、堂々と、隣と前に座ったときには、びっくりしました。通路にも犬が寝そべりました。その車両の中を通りすがる人は、申し訳なさそうに犬をよけて通っていきます。なんと、その車両は、「犬可」という車両だったのです。降りるときに、ほかの車両を見ると、「自転車可」という車両もあり、そこは座席がなく、みんな自転車に乗ったままホームまで降り、そのまま列車に乗り込みます。もちろん、これらは、犬を連れていようが、自転車に乗っていようが、それらを「ハンデ」にしないという国民性があるからでしょう。もちろん、障害者であろうが、バギーや乳母車を押していようが、同じ考え方です。どの店に入っても、すべての店には段差がないか、段差の脇には、レールが必ず着いていました。もう10年以上前の話です。列車の中で許されるものに国民性が出ていますね。