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2006年03月20日 散歩

あんず

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 昨日の日曜日は、東京はとても風が強かったのですが、夕方、少し外を散歩しました。裏の公園を歩いていたのですが、まだ木々はつぼみが固く、雑木林は冬の様相でした。
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雑木林を抜け、丘の上に上がってみると、花が満開に咲いている木が見えました。見た様子は、梅か、桜の一種の花のようです。なんだろうと思って近づいてみると、ラッキーなことに木に札が下がっていました。それは、「あんずの木」だったのです。あんずの木といえば、「あんずの里」で有名な長野県更埴市が有名ですね。ここにあんずがもたらされたのは、元禄時代といわれています。一説によれば、伊予宇和島藩主伊達宗利候の息女 豊姫が、第3代松代藩主真田幸道候にお輿入れの折、故郷の風情を偲ぶよすがにと、あんずの種子を持参したのが始まりとか言われています。当時は種子の中にある「杏仁」が、医薬品とて珍重され、松代藩が栽培を奨励したため、今日の姿になったそうです。この「杏仁」というのは、杏仁豆腐として有名ですね。この読み方を、どう読みますか?ほとんど、「あんにんどうふ」というと思いますが、本当は、「きょうにん」という呼び名が、いつのまにか「あんにん」にすり替わっていったようです。本来はアンズ類の種(杏仁(きょうにん)の粉から作るからです。しかし、今は、家庭では、牛乳にアーモンドエッセンスもしくはアマレットを加えて作られるようになっています。この杏仁が、医薬品として珍重された異常に、あんずには、さまざまな作用があります。あんずの持つ甘味はブドウ糖や果糖、酸味はリンゴ酸やクエン酸によるものです。こうした有機酸は、胃液の分泌を促進させて消化を助け、食欲を増してくれます。また、ビタミンではA(カロチン)が多く、ミネラルではリンと鉄が多く含まれています。しかし、日もちが悪いので、ジャムや缶詰、干しあんずにされますが、干しあんずには果糖が非常に多くハイカロリーなので、登山、遠足や激しい運動後などに2~3個食べるだけで元気が回復します。また緩下作用に優れていますので、便秘がちの人は、毎日食べるとよいといわれています。また、果肉に含まれているアミノ酸の一種のギャバは、脳の血行を良くする作用が知られていますので、脳動脈硬化症によるボケの予防の効果も十分に期待されます。また、昔からあんずは、冷え症に効くことで有名です。したがって、冷え症で虚弱体質の人は、あんず酒を就寝前に杯一杯飲めば、体が温まり、滋養強壮作用を発揮するといわれています。そんなことから、古く中国では、貧しい患者から治療費を取る代わりに、あんずの木を植えさせました。このことから、医者の事を杏林というようになったわけです。そのことから、「杏林大学」とか、「杏林薬局」とか命名します。「杏林大学」の案内にその名の由来が書いてありました。
「その昔、中国は櫨山というところに董奉(とうほう)という医師がいました。彼は人に尽くすために治療を行ってあえて治療代を受け取らず、その代わりに病気が治った人には、記念として杏の苗を植えてもらいました。そうして、いつしか10万余株の杏の木がうっそうと茂る大きな林ができあがったといわれています。この故事から後世良医のことを杏林と呼ぶようになりました。」
 そんな「あんず」の木が、身近なところにあるなど、思いもよりませんでした。名札があったからよかったものの、危うく見逃すところでした。このブログも、身近なことを見逃さないための「名札」代わりになればいいと思っています。

投稿者 fujimori : 2006年03月20日 20:59

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