日食

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 今日、皆既日食がありました。日食、月食というと、いくつか思い出があります。ひとつは、私が中学生の頃です。中学で地学という授業があります。その中で、その教科担任から「皆既日食を、地球と月の直径から見える大きさを割り出して、徐々にかけていく太陽を書きなさい」という宿題を出されました。しかし、中学生の頃は、見た目の太陽と月の直径比(本当は、日食が起きるのは、太陽と月の見かけの大きさ(視直径)がほとんど同じだからです)がわかりませんでしたし、自転、公転から欠けていく速度が割り出されます。どうすればよいか困った結果、専門家に聞きに行くことにしました。私の中学が神田にあったので、その駅には、銀座線が走っており、その終点は渋谷です。そこには、今はなくなってしまいましたが、五島プラネタリウムがありました。そこに聞きに行ったのです。何日か通ううちに、顔パスで入れてもらえるようになりました。そして、それが、天体が好きになったきっかけかもしれません。
 そんなわけで、天体のことにも興味を持ち、以前のブログ(12月1日)で書きましたが、小学校の教員の頃に、子どもたちにギリシャ神話を話して聞かせ、その結末の星座を天井に貼っていったのです。そんなわけで、地域のボーイスカウトや、子ども会で、星の話をするように頼まれました。そんなある日、私の家(当時、一人で住んでいました)に、ある中学生が尋ねてきました。そして、こう言ったのです。「ぼくたちは、中学校で、自主的に天文研究会を作りました。先生に、ぜひ、その会の顧問をやってもらいたいのですが。」クラブではない、自主的な集まりなので、私に話を持ってきたのです。そこで、その会の顧問をやることにしました。会の活動としては、例会として、私の家で、会員に天体についてのテストをします。そして、答え合わせをしながら解説をしていきます。もう一つの活動は、日食と、月食の観察です。日食は昼間なので、学校なりで観察すればいいのですが、月食は夜中のことが多いです。ちょうど、そのころ月食があったので、私の家にみんな集まって、夜中に欠けていく月を天体望遠鏡を見ながら、時間を決めて写生をしました。こんなことも、いまだったら、学校から怒られてしまうかもしれませんね。しかし、今でも、そのときの会長を勤めていた中学生から、年賀状が届きます。
 今日のの皆既日食は、皆既継続時間が4分以上ありますが、それが見られるのは、アフリカから中央アジアにかけて見られました。ですから、見るためには、そこに泊りがけで行かないとなりませんね。しかし、今は、ありがたいことに、その姿をリアルタイムで「観察」する手段があるのです。その手段とは、インターネットによる中継です。「非営利団体ライブ!ユニバース」によるプロジェクト「LIVE! ECLIPSE 2006」ではリビア、エジプト、トルコの3ヶ所から中継をしました。リビアからは、ぐるっと、周りを見渡せるようになっています。また、実際と違うところは、あたりが暗くなることでかんじるのではなく、純粋に刻々と黒くなっていく太陽自体を眺めることができることです。この3箇所からのライブを見ていて、映像は、あまり安定はしなかったので、あちらこちらを見ていたところ、トルコからの映像で、しっかりとコロナも見ることができました。とても感動しました。すごい時代になったものです。