焼きうどん

私は、食べ物に対して特に好き嫌いはなく、わりと何でも美味しく食べることができます。しかし、私が「好きな食べ物は?」と聞かれてよく答えるものに、「焼きそば」というのがあります。しかし、焼きそばといっても、様々な味付け方、麺の種類、麺の硬さなどがあります。好きな種類は、よく子ども会の活動で、川原で、大きな鉄板で、多くの人数分を、強い火力で作った味が美味しいですね。それは、子どものころから、縁日やお祭りの屋台で食べたり、浅草の近くに住んでいたために、下町の味がするからでしょう。最近は、塩焼きそばも多いですが、私は、なんと言っても「ソース焼きそば」がいいですね。そして、子ども会で作った焼きそばの特徴は、肉を入れないで、揚げ玉を使うことです。肉は、高くて使えないということもありますが、揚げ玉で脂分はでますし、揚げ玉にソースがしみ込むと、なんとなく肉の味がします。いまは、焼きそばというと、日本では全国的に普及している一般的なメニューですが、本当は、中華料理の焼きそばが日本で独自の発展をとげた麺料理です。戦後、闇市の屋台で生まれたとされています。また、近年、秋田県横手市(横手焼きそば)・群馬県太田市(太田焼きそば)・静岡県富士宮市(富士宮焼きそば)が、「焼きそば」を名物に位置付けて地域振興を図っています。また、焼きそばをホットドックに使用するパンにはさんだ「焼きそばパン」も、調理済みパンとしては定番商品ですね。また、モダン焼き(広島風お好み焼き)の中にも焼きそばを入れます。今回、ドイツに行くときに、現地で日本の味が恋しくなり食べたくなるものとして私が持っていったのは、「カップ焼きそば」です。これは、面白いですね。全然、焼かないのに焼きそばです。しかも、他のカップ麺は、「お湯を入れて○分待つ」というものですが、焼きそばは、麺をお湯でもどしたあとに「お湯を捨てる」ので、ずいぶんとトラブルが多いと聞きます。(お湯を捨てないでソースを入れてしまうとか、お湯を捨てるときにふたがきちんと閉まっていないで、麺も流しに捨ててしまうとか)それにしても、よく考えたものですね。
今日訪れている小倉は、学校では習いませんが、なんと「焼きうどん」の発祥の地だそうです。終戦直後、小倉市(現北九州市小倉北区)の「だるま堂」の店主が、関西で流行りの焼きそばを作ろうと思ったのですが、物資不足の折、中華のそば玉が手に入りません。そこで、代わりに干しうどんをゆがき、焼いて出したところ大好評だったのが始まりと言われています。その後、焼きうどんを出す店が小倉から各地に広がっていきましたが、他の地域ではゆでうどんを使う店がほとんどです。小倉焼きうどん研究所というものがあるらしいですが、そこでは、元祖焼きうどんへの敬意と文化の重要性の認識を促すために、小倉発祥焼きうどんの定義を掲げています。1、乾麺を使用するべし 2、キャベツは若松産であるべし 3、豚肉はバラ肉であるべし 4、玉葱はその甘みを引き出すべし 5、秘伝のソースは良く研究するべし 6、削り節はアジ、サバ節を使用するべし  7、小倉地酒で香り豊かに仕上げるべしとあり、そのうち五項目は必ず取り入れことが決められています。食べ物ひとつでも、こだわる人は、許せない範囲があるのですね。
私が今提案をしている保育にも、定義を決めて、こだわってみたいですね。絶対に抜けてはいけない定義は、「こどもを優先して考えるべし」でしょうか。

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