ミュンヘン

 今日の視察研修で、ドイツミュンヘンでの保育園、幼稚園、学童クラブなど7箇所を視察する予定が終わりました。明日は、ザルツブルグにあるシュタイナー学校の視察研修です。そこで、ドイツで見聞きしたことで、驚いたこと、感心したこと、文化の違いに気づかされたことを思いつくまま書いてみます。
 まず、太郎君のことです。彼は、ドイツ在住の日系2世の高校1年生の男の子です。彼のアルバイトを聞いて驚きました。彼は、週1~2回、ベビーシッターのアルバイトをしているというのです。今は、毎週、10ヶ月と2歳の子どもを見ているそうです。特に、彼は、保育に関係ある学校に行っていたり、関係のある教科を受けているわけではありませんし、将来、保育者になる積もりもないそうです。その彼が、小さな子どもを夕方5時から10時くらいまで見ているというのです。夕食を食べさせ、遊び相手をしているというのです。ドイツでは、16歳になるとベビーシッターのアルバイトができるそうですし、男性も何人かいるそうです。驚いたのは、それだけではありません。何で、毎週1回(金曜日)子どもを預かるかというと、毎週金曜日、両親は外で夫婦だけで一緒に食事をしたり、映画を見たりするためだというのです。必ず、毎週出かけるのだそうです。
 次に驚いたのは、今日食事に誘われたミュンヘン市学校局幼児教育施設部部長さんの話です。彼女は、ミュンヘン市で、幼稚園関係の中で1番偉い人で、仕事をバリバリしています。その彼女は、お子さんが4人いると言います。1番上のお子さんがもうすぐお孫さんを出産するそうで、一番下の子は今10歳だそうです。その彼女が、明後日から2週間の休暇をとって、ご主人と二人でマジョルカ島にバカンスに行くそうです。その間のお子さんたちは、1番上の娘さんが、旦那さんと見てくれるのだそうです。だから4人子どもが産めるのだというと、ミュンヘン市の家族省の社会保障大臣は女性で、7人の子持ちだそうです。
 次に驚いたのが、視察した園では、どこも保育者があまり子どもと接したり、一緒に遊んだりはしません。離れて、見守っていることが多いのです。この距離感は、どこから生まれるのかと聞いてみましたら、保育者養成校で教わるという答えでした。なるべく、子どもがやることに手を出さないように学び、実習のときに手を出すと怒られるのだそうです。日本では、養成校で、どのように子どもと遊ぶか、子どもにやってあげるかを学びます。ミュンヘンでは、今の子どもへの課題の1番目は、「自立」だからです。日本では?
 最近、ドイツでは、0歳児から3歳児まで預かる「キンダークリッペ」という施設とか、0歳児から6歳児まで保育する「コープ」という施設に、たくさんの待機児(入園希望で、入園できないで待っている子ども)がいるそうです。それは、1999年のアンケートで、3歳児までに子どもを預けたい人が18%でしたが、今は、68%いるそうです。その増え方は、ものすごいですね。それは、働いているというだけでなく、少子化なので、子どもを早く集団に入れたいと思う親が増えたことも原因のようです。
 今、ドイツでは、育児休暇が3年間取れるそうです。「うらやましいですね」と言うと、「もうすぐ、18ヶ月になるのですよ。」と言われました。聞き違いかともったら、3年間給料保障も薄く、休暇をあげることから、期間は短くなりますが、きちんとした保障をしようとするものだそうです。なんだか、後退にしか思えませんね。それが、少子社会では、前進だといいます。

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