2006年02月16日 [研修]
ホルト

今日は、午前中は昨日2箇所見た、0歳児から6歳児までの施設である「コープ」という施設を見学しましたが、午後は、日本でいう学童クラブの「ホルト」を見学しました。保育は、必ずしもドイツの方がいいとは限りませんが、学童クラブに関しては、ドイツはなかなかいいところが多いです。まず、管轄が学校教育と同じ教育局なので、学校教育との連携や、施設の共用がスムーズに行われていました。本当は、管轄が違うからといって、それぞれ別々というのもおかしいですね。たとえば、日本では、学童クラブが学校の部屋を借りたり、校庭の片隅を借りて学童クラブの建物を立てようとすると、大変な手続きが必要です。文科省の持ち物を、厚労省が借りるという感じです。以前、小学校の校長会で、放課後の学童のために、部屋を貸して欲しいというと、「異物が、校舎内に入るのを、教員は嫌がるのですよ。」と言われた時には、耳を疑いました。同じ児童が、放課後になると「異物」になるというのです。ここドイツでは、同じ管轄だということだけではないでしょうが、放課後を学童クラブの子どもに学校全体を開放しています。これは、2日前に書いた「ターゲスハイム」同様、宿題をやるときは、教室内でやります。それが終わると、学童の部屋に行きます。今日の「ホルト」では、2階が学校の教室で、1階が学童クラブでした。しかも、使う教室が、自分の教室と違うところですし、ほかの先生の部屋を使うのです。日本では、教室は、なんとなくその部屋の担任の個人的な所有かのように物が置かれ、他のものが入りにくい感じがします。ですから、午後は丸々あいている学校に対して、人間が生活するような空間でない狭い部屋に大人数押し込められている学童クラブの子がいるという状況のような気がします。学校にしても、保育園にしても、国民の税金で作られた施設であるという認識が薄い気がします。学校開放の話し合いでも、私が地域代表で出席したときに、私の園と協力して地域に開いている近くの小学校に対して、代表の校長がこんなことを言いました。「今、予算的にとても大変になっている。電気を節約するように、ガスを節約するようにといわれている中、地域に開放して、電気やガスを使うことは無駄遣いではないか。」私は、それに対して、頭にきたので、こんなことを言いました。「学校の先生たちは、何か勘違いしていませんか。学校は、地域住民、国民の持ち物です。それは、私たちの税金で立てられているからです。それを、学校の教員に、教育をするために施設を貸しているのです。それなのに、何で私たちが頼んで借りなければいけないのですか。どちらが使うことが無駄遣いなのですか。」もちろん、穏やかに言ったのですが、ちょっときつかったかもしれません。その点、ドイツでは、「学校は機能であり、建物ではない」ということが、ここでも実感できました。内容も、学校との連携が取れており、宿題の指導も、ただ、子どもたちにやらせているのではなく、きちんと指導をしていました。そして、私たち見学者のために、事前にテーマとして日本のことを勉強し、知っている日本語を書き出したり、忍者などの絵を描いたりしてありました。また、研修中に出された飲み物やケーキを運んだり、片付けを子どもたちがしてくれました。何度でも、「コーヒーはいかがですか?」と聞きに来られると、一生懸命で、なんかかわいくて、おなかがいっぱいでも、飲んであげないと気の毒な気がして、つい「お願いします。」と言ってしまいます。放課後に、学校では出来ない学習をしている気がしますね。
投稿者 fujimori : 2006年02月16日 09:08
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コメント
日本では、教室は、なんとなくその部屋の担任の個人的な所有かのように物が置かれ、他のものが入りにくい感じがします。ですから、午後は丸々あいている学校に対して、人間が生活するような空間でない狭い部屋に大人数押し込められている学童クラブの子がいるという状況のような気がします。---同感です。今、八王子市で、5箇所の学童保育所の指定管理者募集をしているようです。応募資格が、個人ではだめで、認可保育所など…となっています。市内54箇所あるうちの、46箇所は、社会福祉協議会が運営しているようです。職員の方達は、いいのですが、子ども達のために、もっと、学童保育所の環境が、よくなればいいのになぁ、と思うものの、個人では、どうすることもできません。何か、このチャンスに、できることはないでしょうか。
投稿者 kaori : 2006年07月22日 22:52
今、日本中の学童クラブが問題を抱えています。かつての保育所と同様に、まだ、質より量が課題だからです。しかし、おっしゃるとおり、縦割り行政ではなく、あらゆる壁を乗り越え、子どもという存在を中心にすえた議論が今必要でしょうね。民営化にしても、よい民を選ばないと意味がありません。そのときに、実績だとか、経験とか、資金の安定からだけで選ぶと、本当に情熱のある人や、NPOなどの団体ができなくなります。本当にやる気があるところが、モデルを示していかなければならないでしょう。
投稿者 藤森 : 2006年07月22日 23:58
コメントありがとうございます。やる気がだけがあっても、やはり、条件は、どうすることもできません。いろいろ考えてみましたが…。行動しなければ、何も変わらない…。わかってはいますが、今回は、応募締め切りまでに、条件が、整いません。残念です。保育園に関しては、せいがの森保育園は、モデルになっていると思います。日本の学童保育所または、放課後クラブ等で、モデルになるところをご存知ですか。
投稿者 kaori : 2006年07月27日 00:25
学童への応募、残念でしたね。きっと、熱意があれば、チャンスはきます。また、申し訳ありませんが、学童クラブの情報はほとんどないので、よいモデルとして、どこがいいかは知りません。というより、知っている学童クラブが、環境的にも、また、内容的にもあまりにもお粗末なところが多い気がします。ですから、私は、来年4月から、新宿区で学童クラブのモデルを実践しようと準備をしています。そのときには、ぜひ、見に来てください。
投稿者 藤森 : 2006年07月27日 13:07
日本の学童クラブは倉庫か良くて体育館のような環境のところばかりですね、新宿せいが学童クラブに選びたいとおもってドイツの小学校の教室家具のカタログを取り寄せましたが、なんだかわくわくするようなデザインの物がいっぱいありました。
環境ではないのですが、世田谷区内の私立和光小学校内、学童保育クラブは父母運営・自主保育で、なかなか良さそうですよ。学童クラブのホームページも和光小学校からリンクできます。
投稿者 kuninobuarchi : 2006年07月27日 23:16
新宿区での学童クラブのモデル楽しみにしています。和光小学校内、学童保育クラブ検索してみます。コメントありがとうございました。
投稿者 krori : 2006年07月28日 08:09