機内誌

 飛行機に乗ると、機内誌がおいてあります。そこに、思わない収穫があることがあります。今回、JALの機内誌にこんな記事がありました。
養老孟司(脳を旅する)ある保育園の理事長も務めている養老さんは、園では子どもたちを戸外に連れ出すことはあっても、勝手に遊ばせているだけと言います。最近、脳からの検証が盛んですが、こんな話はいいですね。
「戸外で体を動かして生き生きするのは、実は体だけではない。ある統計がある。3歳くらいの子ども100人以上の生活時間と識字率の関係を調べたら、外遊びの時間が長い子どもほど文字を知っているという結果が出た。意外なようだが、脳の成長の仕組みを考えれば、これはあたりまえ。体を動かすことが脳を育ててるからである。脳には、目、耳、手足など皮膚感覚を通して、外部からいろいろな情報が入ってくるが、逆に脳から出すことができるのは体の運動だけだ。しゃべるだけでも声帯や口を動かさなくてはならない。動かしてみて、その感覚をまた脳にバックしていく。そうやって入出力をぐるぐる回していきながら、脳は育つ。一見、無意味なような遊びの中から、いろいろなことに出会って、自分なりのルールを作っていくことは、生き物としての人間には大事。特殊な才能を育てるのはその先でいいとぼくは思う。おとなが思っているよりずっと、子どもは自然に近い生き物なのだ。」
高輪時間(高輪プリンスホテルを作る人々)ここには、このホテルの各分野のスタッフの言葉が綴られています。コマーシャルですが、一流の言葉は、どの分野にも共通します。
「ベルボーイ:お客様の目を見れば、瞬時に、求められているものがわかる。そんなベルボーイが目標です。」彼は、二年目に入った頃、視野に入ってくる空間が広くなったことに気がつきましたと言っています。どうしても、保育者は、年数を重ねるに従って、視野が狭くなる気がします。視野が狭くなると、子供の目を見れば、瞬時に求められるものがわかる。そんな親であったり、保育者にはなれないですね。
「メール・ド・テル:お客様が求めているのは、どんな空気か。それを発見し、つくるのが私の仕事です。」彼は、グラスを置く位置も、人によって心地よい場所が違う。お客を理解すれば、何をすべきかわかると言います。環境を設定するためには、まず、相手の理科がなければならないのです。
「総料理長:料理人は、臆病なくらいでいい。それがパーファクトを目指して挑み続ける情熱の芯になる。」彼は、常に新しいものに挑戦する姿勢が大切だと言います。これでいいと思ったら、それがその人のレベルだとも言います。だから、本当にこれ以上できることはないか、臆病なくらい自分に問い続けることをしています。
「ゲストリレーション:心を透明にして、お客様の話を聞くこと。それが的確な答えをご提供するための第1歩」質問が同じでも、答えが同じとは限らないと言います。子どもからの質問に、また同じことを聞く!と言うことは、心の真ん中で聞こうとしないかもしれませんね。
 こんないろいろな言葉が聴けるのも、旅のよさかもしれません。

機内誌” への2件のコメント

  1. ●それぞれ、味わい深い言葉ですね。身体から滲(し)み出てくる言葉ですね●また、先生が言われるように、旅先の宿や、移動中に読む新聞や雑誌で、新鮮な言葉に出会う経験は私もよくあります。“脳”が普段と違う活動をしているのですかね●

  2. まさにその通り!と、感じる言葉ばかり。
    機内の冊子のような、ちょっとしたところに落ちている言葉を見つけられるのも、先生のアンテナの広さと
    心(感性)の柔らかさがあるからですね。
    先生の心に響いたものに、
    読者の私が感動して、
    それをまた身近な人に伝えることで広がって・・・。
    こういう時に、小さいけれどとても幸せを感じます。
    疲れている時に感動はできませんし、
    感動できない心は死んでいるようなものなので。
    子どもは、日々のちょっとしたことにも感動します。
    その時に、一緒に動く心をいつも持っていたいですね。

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