エキナカ

エキナカ.jpg
 この写真は、どこのデパ地下だと思いますか?最近、デパ地下が大人気です。いわゆる、デパートの地下売り場のことです。そこで、食事の、特に夕食のお惣菜を買って帰るのです。忙しいということもあり、勤め帰りに買って、家でそれを暖めたり、そのまま皿に乗せて食べるのです。最近の子どもたちのままごと遊びを見ていると、ハンバーグや目玉焼きなどの作り物を皿に乗せて、「さあ、どうぞ!」と出すだけの調理をすることが多くなりました。調理過程がないのです。そこで、私の園では、3,4,5歳児のままごとコーナーには、そのように出来上がったおかずは置かずに、材料を置いておきます。そうすると、包丁で切ったり、なべで煮たり、フライパンでいためたりするようになりました。と、話はずれましたが、最初の写真は、実は、駅の構内、改札口の内側です。いわゆる「エキナカ」と呼ばれている、最近の新しい試みです。車社会になってきて、電車を使用する客が減り、国鉄の民営化の中で、駅を根本から改革するという「ステーションルネッサンス」という取り組みです。駅は、電車に乗るところ、電車を乗り換えるところというように、通過する場所でした。それを、人が集う駅を創り出すことで、駅から地域社会へ、賑わいの波及効果が生まれるはず。地域との共生を目指そうというものです。この写真は、今日、宇都宮での講演に向かう途中で立ち寄ったJR大宮駅に、昨年3月に登場した、「エスキュート大宮」という売り場で、食品、ファッション雑貨、飲食店などが、「マーケットアベニュー」ということで68店舗並んでいます。これを運営している会社では、社長をはじめ、全員がサービス介助士という資格を取っています。ここ大宮駅での試みの前に、上野駅を始め、阿佐ヶ谷、西船橋、郡山などで改修をして、いろいろな改善をしてきました。かつて、駅にある店というと、まず「キオスク」という売店です。そのほかに、立ち食いそば、ジュース販売などがあります。それが、日本そばの店ができ、ラーメンの店ができ、ハンバーガーショップ、いろいろな店ができました。しかし、それらは、客の多様なニーズへの対応が十分ではなかったといいます。それまでの店舗は、乗り換えの間に時間をつぶすためが主な使い方でした。そこで、電車に乗るためでなく、駅に行きたくなるような、あるいは、乗換駅でなくて途中下車したくなるような、魅力ある駅作りとしてのひとつの集大成がエスキュート大宮なのです。「駅を利用する客を、従来の旅客から様々なニーズを有する顧客として捉えなおし、徹底した顧客志向により、客の視点に立脚した駅への発想の転換。」といいます。最近は、駅のホームにこんなものもできています。
床屋.JPG
「床屋」です。今までの感覚から言うと、ホームとは思えませんね。その他にも特殊なものとしては、長野県の上諏訪駅には、ホームに「露天風呂」がありました。(今は、足湯になっています)切符を売る窓口では、切符をかたどった石鹸や、手ぬぐいも売っていました。また、最近では、託児所もできています。駅の魅力作りが街の魅力にもつながるというように、幼稚園や、保育園、学校の魅力作りが、街の魅力作りになっていかなければならないと思います。そのための、新しい発想と、企画力が求められてくるでしょう。