今、園の周りの家々は、夜はクリスマスのイルミネーションがとてもきれいです。遠くから、車で見に来る人もいるようです。その家の周りの垣根には、青や白のライトが点滅します。しかし、昼間に歩いてみると、その飾りはほとんど目立ちません。昼間に目立っているのは、そろそろ咲き始めている「さざんか」の垣根です。さざんかは、椿に似ていますが、椿(つばき)科です。この花の原産地は、日本です。ですから、学名も英名もサザンカ(Sasanqua)といいます。つばきの中国名「山茶花」が、いつの頃からか、このサザンカの名前として間違って定着したのです。読みは「山茶花(さんさか)」→「茶山花(ささんか)」→「さざんか」というぐあいに変化したらしいです。「山の茶の花」という名前よりははるかに豪華な花です。特に、冬にはあまり花は咲いていないので、赤や白の山茶花の花は目立ちます。ところで、さざんかと椿は似ていますけど、どこが違うかということは有名ですね。椿の花は落ちるときにボテッと全部一緒に落ちてしまいます(このことが斬首刑を連想するのか、武士は椿の花を嫌ったそうです)が、さざんかは花びらが一枚いちまいばらばらに散ります。また、「さざんか」というと、「たきび」の歌を思い出します。この歌を、1年生に教えるときに、子どもたちに劇をしてもらいました。
「子どもが二人、垣根沿いに歩いています。そして角を曲がったら、その先で焚き火をしています。「あっ、たきびだ、たきびだ。」「ねえ、あたろうか?」「うん、あたろうよ。」でも、どうしようかと迷っています。だって、北風がぴいぷう吹いているから。歩いている脇の垣根には、さざんかの花が咲き始めています。「早く行こうよ。」「たきびだ、たきびだ。落ち葉をたいているよ。」「早く、あったまりたいね。しもやけの手がかゆくなってきた。」ほら、木枯らしが吹いてきます。「おお、さむい!」この道は、とっても寒い道です。「やっぱり、あたろうか?」「あたろうよ。」相談しながら、子どもたちは歩いていきます。」こんな劇をやった後で、「たき火」の歌の歌詞を読んでもらいます。
1、かきねのかきねのまがりかど たきびだたきびだ落ち葉たき あたろうかあたろうよ 北風ぴいぷうふいている
2、さざんかさざんか咲いた道 たきびだたきびだ落ち葉たき あたろうかあたろうよ しもやけお手々がもうかゆい
3、こがらしこがらし寒い道 たきびだたきびだ落ち葉たき あたろうかあたろうよ 相談しながら歩いてる
そして、歌を歌うときに、「あたろうか?」「あたろうよ。」のところだけ、せりふで言ってもらいます。子どもたちは、とても感情をこめて歌ってくれました。子どもたちに歌を歌ってもらうときに、歌詞を言うことでもなく、曲を歌うことではなく、その気持ちを感じてもらいたいと思って、新しい歌を教えるときに、いつもいろいろな工夫をしたものでした。