風邪

 今年は、どうも新型インフルエンザが流行しそうです。新型インフルエンザは、鳥などのインフルエンザA型ウイルスが変異し、人から人への感染力を獲得して出現するようです。1918~20年のスペインかぜは世界で約4000万人、68~69年の香港かぜ(A香港型)は100万人以上が死亡したとされています。なんだか怖いですね。しかも、治療薬「オセルタミビル(商品名タミフル)」の備蓄はなくなる可能性があるとか、その副作用があるとか、言われています。しかし、政府では、新型が出現しても、むやみに恐れる必要はないといっています。インフルエンザが流行するのは、軽症者の多くが外出して感染を広げるためなので、大流行時に、会社の出勤停止や集会の自粛など、異例の勧告が出されました。個人ができる予防は、マスクの着用、手洗いの励行など、通常のインフルエンザ対策と同じようです。
 風の語源は、「か」が「気(か)」で大気の動きを意味し、「ぜ」は「風(じ)」で「気風(かじ)」の転とされていますが、風邪の語源も「風」と同じだといわれています。また、インフルエンザの語源は、「星の影響」を意味するイタリア語です。ずいぶんロマンチックのようですが、昔のイタリアでは、この病気の原因が解らず、占星術師などにより惑星の並びによるものと考えられていたことによります。英語では、インフルエンスは、「影響」という意味です。面白いことに、感冒は、オランダ語のカンバウ(カゼ)からきているそうです。
 ウイルスが多いところは、1番が、カラオケマイクで4000個、次が、公衆電話の受話器3000個、電車の吊り輪1000個のようです。あとは、居酒屋、タクシーなので、気をつけましょう。
 予防の「うがい」の語源は面白いです。うがいは、岐阜県長良川の鮎漁で有名な「鵜飼」が語源なのです。鵜飼は、かがり火を焚いて鮎などを近寄らせ、鵜に魚を水中で飲み込ませた後、引き上げて吐かせることから、「うがい」と呼ばれるようになったのです。また、お屠蘇(おとそ)は、唐時代の医者が、流行風邪予防のために作ったのが、おいしいと流行になったのが最初で、この医者が住んでいた家の名前が「屠蘇庵」といったそうです。そして、屠蘇とは、「鬼気を屠絶し人魂を蘇生させる」ということで、ここから、1年中の邪気を払い、延命長寿を願うために飲む酒となって、お正月の飲みものになったそうです。ちなみに屠蘇は、薬局などで売っている屠蘇散(肉桂、大黄、百じゅつ、山椒、桔梗、乾姜などの薬草を合せたもの)を、5~6時間水にひたしてから取り出し、清酒(みりんを加えることもある)を加えて作っているので、当然、風邪薬ですね。
 風邪を引いたら、鵜のような「うがい」をして、おとそを飲んで寝ましょう。

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