保育園や幼稚園、学校など子どもを預かる施設は、その子どもの保護者との関係をどう作るかが課題になっています。先ごろ中央教育審議会から出された「新しい時代の義務教育を創造する」という中でも、その難しさについて、こう書かれています。
「本審議会でも、家庭や地域の教育力を取り戻すことは難しく、学校への期待は大きいとの意見。一方で、本来家庭や地域が果たすべき機能を学校に持ち込むのではなく、家庭や地域がその責任を果たすことが必要であるとの意見。家庭の教育力が低下しているからといって学校の役割を拡大しても、子どもの心の満足は得られず、家庭の教育力は学校で代替できる性質のものではないとの意見などが出された。学校五日制についても、両方の立場からさまざまな意見が出された。このほか、家庭支援のための福祉行政との連携の必要性。ゲーム・テレビの影響などマスメディアを含め、大人社会のあり方の問題なども意見として出された。また、学校と、家庭・地域とが共同し、両方が教育力を高めるべきとの意見も出された。」
私たちが、「子どもが他者と関わる力をはぐくむ保育環境と家庭環境」という調査をしたことがありました。そのなかで、「保護者に対するサポート」という項目では、「保育士が保護者に対してサポートを行うことも、間接的に子どもが他者と関わる力をはぐくむことにつながっている。」 という結果がでました。そして、「関係者がいっしょに育児にかかわっているような状態を構築することが、子どもの力をはぐくむ土壌となるといえるだろう。」というまとめでした。それが、まさに、どちらがどちらに責任を押し付けるのではなく、「共同して」という姿勢なのです。もちろん乳幼児期と学童期の違いはありますが、保護者は、保育士に対して、いっしょに育児をしている仲間だと感じることが、子どもの発達を促すのです。少子化の原因のひとつとして、公教育への不安があるといいます。保護者の教育への信頼が、子どもたちの情緒を安定させ、それが学習効果をあげ、発達を促すのです。
私の園で、保育参観のあとの保護者とのメールのやり取りで、感動したことが最近ありました。
保護者「先日、朝、○○先生から、「いつもありがとうございます。」と言われて、「こちらこそ、いつも、私の子供をはじめ、園児と共に過ごしていただき、ありがとうございます。」と言う機会を逃してしまいました。何卒、よろしくお伝えくださいますようお願いします。気の利いた感謝の気持ちひとつ伝えられない、私ですみません。本当に、先生方には、感謝しています。これからもよろしくお願いします。
園「○○の感謝の気持ちは、私も同じでございます。(便乗させていただきます)伝言、必ず伝えます。
保護者「いえいえ。こちらこそ、ありがとうございますm(__)m 先生方や保護者の方からの応援って本当にうれしいですよね。あと、先生方は、私に対して、「すみません」と気を使っていただいていますが、私も仕事に追われるだけでなく、日々の生活の中で、何か園のために始められればと思っていたことが、今、現実になっているので、大げさかもしれませんが、夢が叶っているんですよね。これからも、保護者と保育園がうまく連携をとりながら、いろんな問題を解決できるような関係でいましょうね。多分、父親の他のメンバーも同じ気持ちだと思います。(^^ゞ