2005年11月02日 [近頃思うこと]
ボローニャ国際児童図書展

今日は、板橋区で講演がありました。板橋区というと、板橋区立美術館に、たまに行きます。この美術館は、昭和54年5月に、東京都23区内初の区立美術館として開設されました。付近には区立郷土資料館・区立赤塚植物園などの施設があり、手頃な散歩コースとなっています。ここにたまに行くのは、ここの企画展の中で、「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を開催しているからです。
「ボローニャ国際児童図書展」は、イタリアのエミリア・ロマーニャ州の州都、ボローニャ市で毎年開催されている絵本原画コンクールです。世界で唯一の子どもの本専門の国際見本市なのです。この展示会に私はどうしても行きたくて仕方がありませんでした。しかし、その時期は、4月の初めなので、入園式があるため、行くことができませんでした。でも行きたい気持ちは募るばかりなので、ある年、入園式を遅くして、思い切って行くことにしました。そして、学研に頼んで、出版社の一員として参加させてもらったのです。会場には、入選作品の展示だけでなく、絵本などの出版社のブースが設けられています。ここに世界中のイラストレーターたちが訪れ、作品ファイルを持って出版社のブース廻りをしながら、自分の作品の「売り込み」をします。もちろん日本からもたくさんのイラストレーターの方たちが訪れています。学研でも、毎年、「ワールド絵本」に取り上げる作品を探すためにブースを開いて、びっしりと時間を決めて面接していました。また見本市では、子どもの本にかかわる展覧会、講演会などさまざまな文化イベントも実施され、また関係者が集まることを利用しての国際会議などが活発に行われています。1964年より途切れることなく行われています。参加したときも、夜に出版社によるパーティーが開かれ、それにも参加させてもらいましたが、そこで、有名な作家を紹介してもらいました。1967年よりボローニャ児童図書展の中で開催されている、絵本原画のコンクールは、1994年よりフィクションとノンフィクションの二部門に分けられています。その日本での幹事館が、板橋区立美術館なのです。
このコンクールで賞をとった日本人は、たくさんいます。私が行った年か、その前後に、役者・演出者として映画、テレビ、商業演劇と幅広く活躍 している米倉斉加年氏が大賞を取った年でした。彼は、(1976(昭和51)年に、「魔法教えます」(偕成社)により、第13 回ボローニャ国際児童図書展の「子供の本のグラフィック大賞」を受賞。翌1977(昭 和52)年の第14回同展でも、自作の絵本「多毛留」(偕成社)が「青少年の本のグラ フィック大賞」を受賞して、世界で初めて2年連続の大賞受賞者となって有名です。私も、その本を持っています。もう一度、行ってみたい「ボローニャ国際児童図書展」です。
投稿者 fujimori : 2005年11月02日 21:46