ユリノキ

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 今、園の周りの街路樹は、紅葉がきれいです。といっても、赤ではなく、黄色く色づいています。この街路樹は、「ユリノキ」といいます。木の名前の由来は、いろいろなところから来ています。昔、その木を見て、何かを連想したり、何かに似ていたりして名前をつけます。この木の花を見た人が、この木の花がユリの花に似ているということで、「ユリノキ」(百合の木)とつけたようですが、実際は、チューリップに近いのです。ですから、学名はtulip tree 、また別名もチューリップの木といいますが、日本に渡来した明治時代には、日本ではチューリップがなかったので、ユリとなったとか聞きました。別のところで、始めてみた人が、花を見ないで、葉を見たところ、葉の形が祭りなどに着るはんてんに似ているので、「ハンテンボク」「半纏木」(はんてんぼく)とよびました。他にも、葉の形から、「奴凧(やっこだこ)の木」、「軍配(ぐんばい)の木」などともいうようです。
 この木には、思い出があります。私が少しの間、勤めた小学校の校歌に「ユリノキは 風に輝き 枝をはり」という歌詞がありました。そのころは、ユリノキを知らなかったので、他の教師に聞いてみましたが、誰も知りません。そこで、調べてみました。その木の別名が「半纏木」ということを知って、校庭にあるその木の葉を見たら、まさに祭りに着る半纏にそっくりだったので、非常に感動してしまいました。そのころ、朝礼で、教師が交代でいろいろな話をしていましたので、私の当番の日に、画用紙に半纏の絵を描いて、実際にハンテンボク(ユリノキ)の葉を見せて、子どもたちにその木の名前の由来を話したのです。いつも歌っている校歌の歌詞なのに、他の教師は、調べようとしなかったです。
 また、朝礼といえば、思い出すことがあります。いつものように私が担任している1年生の後ろで、校長先生の話を聞いていました。すると、担任しているクラスの子達が、ふらふらして、話を聞いていません。そこで私は、「きちんと、校長先生の話を聞きなさい。」と注意しました。すると、隣のクラスのベテランの教師がこう言いました。「それは、校長の話がつまらないからいけないのよ。」私は、「つまらないなら、後で言いにいけばいいじゃないですか。きちんと聞かなければ、文句を言いにいけないでしょ。」私のクラスは、子どもたちに何度か、校長室まで、今日の話はつまらなかったとか、面白かったと言いに行かせていました。すると、隣のクラスの教師があきれたようにこう言いました。「ずいぶん先生って、軍国主義なのね。」びっくりしました。どうも、きちんとさせると軍国主義だと思っているようです。私は、子どもでも、校長のところに、つまらなければつまらないと言いにいけるのが「民主主義」だと思っています。戦後、どうも民主主義とか、自由ということが間違って理解されてきたことがあるようです。