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2005年10月08日 [近頃思うこと]
運動会
今日は、いよいよ、本番の運動会でした。今年から、雨の心配や、かんかん照りの心配がないように、最初から小学校の体育館で開催しました。本当は、「天高く…」とか「澄み切った秋晴れの下」という秋の運動会が、運動会らしいのですが、それは、小学校以上の話であり、私たちの生まれた世代の『らしさ』であるのかもしれません。0歳からいる保育園や、また、スポーツと呼ぶのか、運動遊びと呼ぶのかわからない年齢では、どの形がいいのでしょうか。本当は、広い原っぱとかでやれるといいのですが。
外国では、どうでしょうか。樋口敦子氏が、論文「日本と諸外国の運動会の違いとは?」でまとめています。
たとえば、アメリカ合衆国では、一般的に運動会はないと言われています。その代わり、多くのところでは、「Field Day」と言われているものがありますが、特徴としては全員強制参加ではなく、参加したいものに自らサインアップすること、学年によって時間が異なること、平日に行われるために観衆が少ないこと、ダンスや組体操、マスゲームは行われないことなどが主な特徴のようです。ですから、訓練や発表の場というよりも、エンターテイメントに力点がおかれた球技を含むフィールド競技の1日といった感じです。
カナダでは、少し日本に近く、学年対抗によりゲームのような競争があり、家族が大勢見に来るようです。
イギリスの「Sports Day」は、予行練習等はなくプログラムは特になく、競技は短距離走と縄跳び走の2種目でそれぞれ個人とリレー、予選と決勝があり、ダンスや組体操、マスゲームはないようです。競技の結果には必ず順位がつけられ、個人の成績は明確にされますが、競技への参加は全て本人の意志に任された自由参加であり、参加する自由、回数、参加しない自由の全てが認められているため、競技に順位がつけられることには特に問題は起こらないようです。プログラムがないということは開会式も閉会式もありません。競技が全て終了すると子どもたちはウサギ跳び、幅跳び、麻袋に両足を入れたジャンプレース、ジャガイモのスプーンレースなど、遊びのようなこれらの種目に参加し各々の記録をカードに書き込みます。これもまた、全ての種目に強制的に参加させるのではなく、やりたいものを最低3つやればよいということのようです。全体を通しては言えることは日本とはまったく異なり、型にはまったものがなく、硬い雰囲気ではないということのようです。日本は戦後、アメリカ合衆国に倣った教育活動へと変わっていきましたが、体育という授業における運動会に関しては日本とアメリカ合衆国のものを比較するとその影響を受けなかったといわれています。
日本では、特に外国の真似をする必要はありませんが、子どもの育ちにとって、行事の位置づけとして、保護者にとって、どんな運動会がいいのか、考えてみましょう。また、それらの観点だけでなく、行事のあり方も、日本の文化を伝承するという「地域の文化施設」として、運動会という場だけではなく、日常的に何をするべきなのかも考える必要があるでしょう。
投稿者 fujimori : 2005年10月08日 15:35