花火大会

 今日の夜は、保護者主催の「花火大会」がありました。今、園や学校の悩みの一つに、保護者対応があるようです。この夏、保護者対応についての講演をいくつか頼まれました。確かに、わがままな、自分勝手な保護者もいます。すぐに苦情を言ってくる保護者もいます。ある研修会で業者の男性から声をかけられました。「私の妻は、教員をしているのですが、最近の保護者は苦情をすぐ教育委員会などに言っていってしまって困っている。直接言ってくれればまだいいのに。」そのときに、私は、こう答えました。「それは、今まで、直接言っても、対応してくれなかったり、聞いてくれなかったりする経験があるのでしょうね。」苦情は、いろいろと難しい問題をはらんでいることが多くあります。というのは、その内容を解決すれば済むとは限らず、何かのトラウマが潜んでいることが多いからです。それを、丁寧に取り除いてあげないと、真の解決にはなりません。この夏、ある小学校から新卒の教員が研修に来ました。とても熱心で、よい先生になりそうな人でした。その人が、研修の最終日私のところに来て、「ひとつ聞きたいことがあるのですが。ここの園児は、なんで、きちんと人の話が聞けるのですか?そうなるためのこつを教えてください。」私が、とっさに答えたのは、「それは、子どもの話をよく聞いてあげるからですよ。自分の話を人にきちんと聞いてもらえたという経験が、今度は人の話を聞こうとする気持ちにさせるのです。」教員は、兎角、自分本位で話を進め、じっくりと子どもの話を聞くことが少ないものです。確かに、時間もないし、多くの人数の子どもの話は聞けません。ですから、本当は、幼児期に家庭で親がじっくり話を聞いてあげ、保育者がじっくりと話を聞いてあげることが大切なのです。それを家庭でされていない子、それでも足りない子の話を、教師が聞いてあげてほしいと思います。
 花火大会は、親子での参加です。普段、なかなか子どもの話を聞けない保育園では、保護者が自主的に親子の触れ合う場を提供してくれます。そんな姿は、トラウマを作るのと反対に、きっと、子どもたちが、親になったときのいいモデルを子どもの心に刻むことでしょう。

花火大会” への2件のコメント

  1. 子どもが話を聴けないのは、その子どもたちの話を聴いてあげないから・・・全く同感!!!僕も園長やっていて、園便りなどに園長コメントを出していますが、FUJIMORI先生のブログを掲載させていただいた方が百倍千倍職員や保護者のためになりますね。それにしても藤森先生の洞察力視点観点力点作用点・・・この素晴らしさはどこから来るのか?野見山社長が傾倒するのも頷ける、というものです。

  2. 今日のブログを読んでいて以前にもお手伝い保育の場面で子どもが、「自分も赤ちゃんの時にお手伝いしてもらったからお手伝いをするんだ」と話していたと言うお話を聞いたことを思い出しました。◎やさしくされた子どもたちはやさしくなれる◎僕らの園でも、何年かして子どもたちからそんな声が聞かれるよう、日々を大切に過ごしていこうと思います。

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