2005年09月28日 [由来]
運動会

今日は、保育園で、運動会の第1回予行練習でした。私の園では、「子どもの運動能力の発達を保護者に伝える」という目的と、「親子のふれあいを提案する」という目的と、「普段の保育をより深める」という目的に位置づけられています。したがって、毎日練習するとか、その年齢ではできないようなことを披露するということはしませんので、予行練習日が、初めてやる日のようなところもあります。日本での運動会の歴史は1874年、海軍兵学校で、イギリス人ストレンジという東京大学予備門の英語教師が、教官指導のもと行った「競闘遊戯会(きょうとうゆうぎかい)」が、初めて人に見せる運動会の最初といわれています。そんな運動会も、時を経て、様々な形にその姿を変えていきました。今、小学校の学習指導要領では、 学校行事については,「全校又は学年を単位として,学校生活に秩序と変化を与え,集団への所属感を深め,学校生活の充実と発展に資する体験的な活動を行うこと。」と定められており、その中で、運動会は、「(3) 健康安全・体育的行事:心身の健全な発達や健康の保持増進などについての関心を高め,安全な行動や規律ある集団行動の体得,運動に親しむ態度の育成,責任感や連帯感の涵養,体力の向上などに資するような活動を行うこと。」と位置づけられています。ということで、現在では全ての学校で運動会が行われています。日本の多くの学校で行われている運動会は、当日までに何度も練習があり、全体で予行練習を行い、万全の状態で本番をむかえ、当日は白線が何本も引かれ、明確に区画された会場で大勢の観客に見守られる中、生徒全員による入場行進、整列の後は開会式が行われます。引き続き全校生徒による準備体操がある。その後には、徒競走、ダンスやマスゲーム、団体競技、組体操、リレーなどの種目が続きます。これは、この学習指導要領によっています。また、競技内容も運動会の起源のひとつとして海軍兵学寮によるもの、その発展によって戦前は戦意高揚に利用されてきたことが影響しています。騎馬戦、棒倒しなどは、その名残と思います。では、幼児期では運動会は、どのように位置づけられているのでしょうか。保育指針には、「保育の計画作成に当たっての留意事項」として、「各種の行事については、子どもが楽しく参加でき、生活経験が豊かなものになるように、日常の保育との調和のとれた計画を作成して実施すること。」と書かれていますし、幼稚園教育要領には、もっと具体的に、「特に留意する事項」として、「行事の指導に当たっては,幼稚園生活の自然の流れの中で生活に変化や潤いを与え,幼児が主体的に楽しく活動できるようにすること。なお,それぞれの行事についてはその教育的価値を十分検討し,適切なものを精選し,幼児の負担にならないようにすること。」となっています。もう一度、この視点に帰って、ただ、やめるとかやるではなく、行事の目的、練習方法、プログラムなど見直してみたほうが良いかもしれません。
投稿者 fujimori : 2005年09月28日 11:59