「せいが」の由来

 今日の来客は、福井県の「しろの子保育園」からでした。私の園への来客は多いのですが、そのときの取次ぎの職員が困るのは、園名を告げられたときです。先方は使い慣れているのでしょうが、こちらは、初めて聞くと、微妙なところが聞き取れないことが多いからです。多くの園名は、その保育園のある地名から取っています。それは、誰が聞いても、その場所がわかるからでしょう。6月にドイツに行って、8箇所園を見ましたが、後で記録するのに困るのは、園名です。たとえば、最初に行った園の園名は、「Kindergarten Helmut-Käuter-Str.18 81739 München」というように、「ミュンヘン市の何通りの何丁目の幼稚園」と住所名しかついていません。場所はすぐにわかるのですが、呼びにくいです。日本のナンバースクールといわれるように「第3小学校」といわれても、市内で何番目に創立されたかはわかるものの、子どもは関係ありませんし、どこに有るのかもわかりにくさもあります。また、この間、よく付き合っている「かき道ピノキオ保育園」の「かき道」が、「牡蠣道」ということで、牡蠣を運んだ道ということでついた地名であることを知って、感動したものです。「しろの子」も聞いてみると、地域の丸岡城下にある園ということでした。地名や、思いや、いわれなどでつけるのでしょうが、知ってみるとなるほどと思います。
私の園「せいがの森保育園」の「せいが」についてもよく聞かれます。まず、「地名ですか?」そのときに「論語の学而篇」から取ったのですと答えるようにしています。ここには「吾(われ)、わが身を日に三省す」ということが書かれています。それは、曾子のことばです。曾子とは、孔子の門人で、姓名は曾参(そうしん)、字(あざな)は子輿(しよ)。親孝行の人として知られ、『孝経』の著者と伝えられています。曾子は、「反省」の重要性を説いています。自己の内面を見つめること、これは儒家思想の基本の一つです。ただ曾子はそれを「日に三たび」と説くのです。この「三」は三つのことであるという理解もありますが、漢文では通常「たびたび」「何度も」というイメージを伝えることばです。この「三省」から取って、「三省堂書店」とつけたことは、ご存知の通りです。では、曾子はどのようなことを「省み」たのか。それは、「忠(まごころ)」をつくして他人の面倒を見る、「信(まこと)」の気持ちで友と交際する、そして、自分が習得したことのみを他人に伝える、ということだったそうです。(「人の為に謀(はか)りて忠ならざるか。朋友と交わりて信ならざるか。習わざるを伝うるか」。)
ということで、私の園の「せいが」は、わが身を省みる「省我」とつけたのです。(と、人には説明しますが、本当は、そんなに考えていませんでした。本当のいきさつは、またの機会にします。)しかし、今になってみると、園に見学に来る人への自分の対応の気持ちかもしれません。

「せいが」の由来” への2件のコメント

  1. ちょ、ちょっとまってくださいよ~!
    最後の最後に…。
    本当のいきさつ…気になります!
    ぜひ、ぜひ教えて下さい!!
    あ~っ、知りたい!!

  2. ちょ、ちょっとまってくださいよ~!
    最後の最後に…。
    本当のいきさつ…気になります!
    ぜひ、ぜひ教えて下さい!!
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