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2005年09月22日 由来

省我のいわれ(真相)

 「省我」のいわれを、難しく語りました。しかし、本当のいわれは、もっと簡単な話ですということを話します。
じつは、諏訪市に、曹洞宗愛宕山地蔵寺という名刹があります。この寺の庭は、庭園史上江戸初期様式の代表作に推奨され、日本百名庭園にも数えられ幽邃な美しさで知られています。また、池泉は放生池で、祈願や供養に諏訪湖産の名鯉が放たれ「鯉の寺」の愛称もあります。その寺の境内に、歌が刻まれた石碑があります。その作者名に「省我」と刻まれています。この歌詠みは、私の何代か前の先祖で、連歌などを趣味にしていたようです。(奥の細道で、芭蕉に随行したことのある河合曾良と親交があったようです)そして、いくつか雅号を持っていました。そのうちの一つに「荷風省我」というものがあり、それを高校時代に知って、私は、意味もよくわからないで、当時ラジオなどに投稿するときのペンネームに使っていました。なんか、格好がよかったからです。そして、54年、八王子市に保育園を開園することになり、その名前をどうしようかと話し合った結果、私が、「省我」はどうかということで、まあ、先祖の名前だし、いいだろうということになったのです。
しかし、その後、その名前の由来を知って、重さを感じます。もう一方の「荷風」のほうも、意味があります。荷風といえば、永井荷風を思い浮かべますが、本当は、ハスの花の上に吹く風のことのようです。(今になると、それをどこで聞いたか忘れましたが)ということは、「荷風省我」というのは、「ハスの花の上に座って、そこに吹いてくる風に当たりながら、じっとわが身を省みている」というイメージです。最近は、その心境は、とてもいいなあと思うようになりました。今、園庭に花托が咲いています。「ハス」というのは、この植物の果実の入った花托が、昆虫の蜂の巣に似ているところから付けられた名前といわれています。ハチス(蜂巣)の「チ」が抜け、略されてハスになったというのが定説のようです。花托は9~11月ころに見られます。ハスというのは、原産地はインドであるといわれ,日本には中国を通じて伝わったものです。仏像の台座に「蓮華座(れんげざ)」というのがありますが,蓮華とはハス(蓮)の花そのものです。「ひ~らいた ひいらいた なんの はなが ひ~らいた れんげの は~なが ひいらいた」というのは,あのレンゲ草の花のことではなく、蓮の花の蓮華のことです。また、中華料理などに用いられる「れんげ」も、ハスの花びらの形に似ているところからついていますね。そして、蓮の根はレンコンですが,その通りの字を書いて、「蓮根」です。なんか、漠然と言っていること、知っていることが、つながってくると、納得がいくことが多いですね。

投稿者 fujimori : 2005年09月22日 17:58

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