グッドデザイン賞受賞(内緒)

 今年も、グッドデザイン賞を受賞しました!(本当は、10月3日にプレス発表なので、今は内緒です)
2001年度、「せいがの森保育園」で、グッドデザイン賞(新領域部門)を授賞しました。そのときのテーマは、「人々の関係性のデザイン」でした。グッドデザインといえば、どうしても形がいいと思いがちです。ですから、受賞したというと、「さすがいい建物ですね。」と言われます。しかし、形ではないもののデザインの評価ということで、「新領域部門」が2000年に創設されたのです。その部門に、園が、地域の人々、異年齢の子ども同士の関係性をデザインしていて、その結節点としての役割を担っているということで応募し、受賞したのです。面白いですね。そう思ってみると、よいデザインはいろいろなところにあります。賞といえば、せいがの森保育園がある地域のNPOが「都市景観賞」を受賞しました。私が授賞式に参加して、賞状をもらったのですが、都市の景観が美しいという評価には、三つの条件があります。まず、「町並みが美しいこと」、「官民の連携が美しいこと」、「地域住民の活動が美しい」ことが挙げられています。やはり、最近評価されるのは、人々の動きのデザインの美しさです。ということで、今年受賞したのも、ギビングツリー(私が主宰する保育環境研究所)と、株式会社世界文化社との共同開発によって作った保育家具についてですが、家具そのものではなく、「子どもの動きをデザインする」ということで、新領域部門に応募しました。コンセプトは、子どもたちが自発的に遊び、主体的に関われる環境の構成、よい「空間的環境」の実現を目指すものです。空間をデザインすることで、子どもの動きをデザインし、その動きから、今後、子どもに望まれる力を育成していこうというものです。前回の受賞のときにも思ったことですが、受賞は、私が提案した内容というよりも、これらの提案を評価する審査員の力量を感じます。保育園の第三者評価事業においても、調査者の力量が求められますね。新しい時代の保育の提案、実践を評価できる知見の広さを望みます。

グッドデザイン賞受賞(内緒)” への9件のコメント

  1. (ひそひそ声で、内緒だから。文字ポイントをもっと小さくできればいいのですが)2005年度Good Design賞の受賞、ヤッタァ、おめでとうございます!!!空間をデザインする・・・Super Cool !!!です。みなさん、10月3日までは「内緒」ですよ。ひそひそ声でCONGLATULTIONS!ですよ。

  2. またまたおめでとうございます! グッドデザイン賞。前回の受賞のときには、“審査員へのプレゼンを模造紙広げてやったのはウチだけだったよ。他はプロジェクタ使ってスマートにやっていたけど・・・”と先生が嬉しそうにお話ししていらっしゃったのが印象的でした。今回は“家具”という具体物、でもその底に流れる保育環境全般への思い・子どもひとりひとりへの配慮・保育者さんの動きの保障など、一般的に見えない部分が“家具”という具体物を通して見えてくる、そこが高く評価されたんですね。重ね重ねおめでとうございます!早く10月3日になぁれ。

  3. その活動の意味がきちんと理解され、評価されるのはうれしいことですね。こういう評価が積み重なって今があると思うので、一瞬一瞬を無駄にするわけにはいきません。そして、できるだけ多くの方に理解してもらい、この保育がさらに広がっていき、日本の保育が確立されていくことを願っています。

  4. 子ども同士や地域の人々の関係性を評価するというのは第三者の目から審査するのはとても難しそうです。審査する方もですが、その関係性をきちんとした形で示すことの凄さも感じます。もちろんその前には実践があるのですが、その実践を関係性として示すことができるということはしっかりとした目的や思いをもって実践が行われているということだと思います。日々の保育の中で大人が意図して行う実践にしっかりと私も意識を持っていきたいと思います。

  5. 以前、人は無意識のうちに、人格形成されているのではないかと考えたことがあります。そうであるならば、「空間的環境」の存在は重要ですよね。空間が人に与える影響というのは、多大であり、空気のように、あって当たり前だと感じる環境に人は順応し、無意識に関わりを持とうと働きかけていると思います。それらを時代とリンクさせ、“デザインする”意図を読み取れる審査員のような力量が、今後必要になってくるのですね。製作者の意図を読み取るだけでない、これから必要になる力・望まれる力の理解も大切なのですね。

  6. おめでとうございます!藤森先生のブログを読んでいて初めての『!(ビックリマーク)』の登場に、嬉しさが倍増しました。本当に素晴らしいことですね。おめでとうございます。
    新領域部門の設立も、正にグッドデザインなアイディアですね。様々な角度から子ども達への良いアプローチが加わり、保育が豊かになっていきますね。ものの見方を、根本的に見直してみたり、180度逆から見てみたり、新しいアイディアのヒントはたくさん転がっているはずです。子ども達のようにいつだって軽快で、良いことがすぐ思いつく柔らかさをもっていたいです。

  7. 園が、地域の人々、異年齢の子ども同士の関係性をデザインしていて、その結節点としての役割を担っているということは、やはり、園だけではなく、回りにある環境も重要視しなければなりませんね。
    空間的環境と言うものは、子どもにとって必要不可欠なものだと思います。子どもを様々な角度から視野を広く持ち、動きを見ていくために、良い空間づくりを環境設定するときにも考えています。
    やはり、子どもの成長を育む環境のは空間的環境が必須だということを改めて認識しました。

  8. デザインというと形になっていると考えていました。しかし、人々の動きという新しい領域を知り、形だけではない素晴らしさを感じました。新宿せいが保育園さんに研修にいかせていただいたことがあります。子どもが遊んでいる姿や動き、職員の皆さんの姿は、芸術的であると感じました。
    人々の関係性では、子ども同士が関わり合える環境を作るには、もちろん職員同士のチームワークが重要ですね。新宿せいがさんの明るい雰囲気は、素晴らしいものであると思います。良い雰囲気も必ず作れると信じ、自分自身も環境をデザインしていこうと思います。

  9. この前までのブログで『伝統的な家』という環境が日本らしさを作り上げている、といった内容のものがありましたが、そのように考えると〝空間的環境〟がいかに大切なものであるかということが分かります。
    そして、グッドデザイン賞にそのような部門があるということも初めて知り、形ではないデザインの評価もしているということに驚きました。

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