2005年09月23日 [読書]
昔話の親子パート2
日本の昔話が、「むかしむかし あるところに おじいさんとおばあさんが すんでいました」と始まることで有名ですが、外国の昔話の親子関係というと、まず、どんなイメージを持つでしょうか。わたしは、知っている有名な話で思い浮かぶのは、「シンデレラ」「白雪姫」「ヘンゼルとグレーテル」などですが、これら外国の話の多くは、母親がなくなり、父親に後妻が来て、その後妻が意地悪だったり、魔女だったりして子どもを追い出してしまう話が多いようです。母親の強さに引き換え、父親は人がよく、やさしいが、母親の意見に逆らえない存在として描かれています。そして、外国の話は、子どもよりも夫婦としての結びつきを優先することが多いようです。日本で、最近、再婚した相手の気を引くために実のわが子を虐待してしまう親がいるというニュースを思い浮かべます。なんだか、外国の残酷な昔話に似ています。日本では、各国の中でも子どもを優先に考え、大切にする国といわれてきました。最近は、子どもを別の存在と考え、夫婦間を優先に考える海外の考え方に近くなっているのかもしれません。
しかし、日本でも、継母にいじめられるという話は、よくありますが、それは、ちょっと違うようです。有名なものに、落窪物語(平安時代に作られた中編の物語で、作者・成立年ともに不明)がありますが、テーマは”継子いじめ”、すなわち、養女として引き取られた家で継母にいじめられる姫君のお話です。そのほか、この”継子いじめ”というテーマは、物語のひとつのパターンとして、室町時代の物語や御伽草子などでよく扱われました。平安時代当時から人気のある物語だったようです。しかし、最後は、幸せになったり、継母に仕返しをすることで終わるので、なんとなく救われますが。
といえば、思い当たる草花があります。ちょうど今の頃、夏から秋にかけて、少し湿気の多い野原や土手に、しばしば群生している花です。園でもたまに咲くことがあり、私はその花を見つけると、すぐに取り除くように指示します。花は、小さくてかわいらしいのですが、茎にびっしりと下向きの刺(トゲ)を持ち、子どもが触ったり、大人が他の草を抜こうとして、思わず触ったりすると、とても痛い思いをするからです。また、花のかわいらしさに反して、この花の名前は何とも凄まじい名前です。「継子の尻拭い」(ままこのしりぬぐい)といいます。継母(ままはは)が継子(ままこ)の尻をこれで拭いて継子いじめをする例え(たとえ)に付けられた名前です。なんだか、切ないですね。
投稿者 fujimori : 2005年09月23日 21:20